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フラワーエッセンスの植物研究ノート

フラワーエッセンスのもとになる花たちの観察記録・思ったこと

ナガミヒナゲシ1

春の植物

紙.jpg

2005年夏、ライフスクールでのフラワーエッセンス研修のセクション2で発表した内容です。

この植物研究は2005年の3月1日から5月終わりにかけて観察し、まとめました。

植物研究を発表することになって、ゆり科とかばら科の植物にしようかなーと思っていたのですが、身近に観察できるものがやはりよいのではないかということもあり、

毎年春によくみるこの花をふっと思ったその日から一週間、ポピーのシンクロ続きでした。

2月終わりなのにテレビをつければポピー特集。ひなげしとおにげしの比較までしている。

その次にまたテレビをなにげにつけたら「私の人生の一曲」ということで

石井竜也が「アマポーラ」を歌ってる。アマポーラはスペイン語でひなげしという意味。

タロット検索をネットでしていたら、「フラワースピリットタロット」という超かわいいお花のタロットカードを発見。そのパッケージにポピーにぶら下がる女の子の絵があり、

「吊るし人」のカードであることを知り、非常に明るい「吊るし人」のカードに強く惹かれる。

で、またあるときは通販のカタログを見てたら北欧のデザインのポピーのベッドカバーがあり、

こういう柄があるんだねーと興味をひき、翌日、知り合いがそのポピー柄のバッグを

この週から提げてくるようになった。

この間わずか一週間か10日の出来事です。

ひなげしに呼ばれてるとしか思えない。

ひなげしはもともとそれほど興味を持っていた花ではなく、アグネスチャンの「ひなげしの花」のうたくらいしか思いつかないほどでした(笑)。しかし、帰化植物として今の日本に春になると盛んに見られるナガミヒナゲシには幾分関心はあったので、つきあってみる気になったのです。

1.植物学的分類

学名 Papaver dubium L.   

ケシ科ケシ属 50 ~100種類

 日本で自生するヒナゲシは1種類 リシリヒナゲシ チシマヒナゲシもあるらしい

原産地 地中海地方

一年草または越年草

分布 全国

開花期 4月~5月

1961年に東京で発見。実が長いのでナガミヒナゲシと呼ばれるようになった。

◎ ケシ属の種類

・ 分布 ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、南アフリカ、北アメリカ西部

日本でポピュラーなケシ属

・ ひなげし

アイスランドポピー

オリエンタルポピー(オニゲシ)

日本では違法のけし属

・ソムニフェルム種(オピウムポピー)

・ セティゲルム種(アツミゲシ)

・ブラクテアツム種(ハカマオニゲシ)

ソムニフェルムは無毛。アヘンはほとんどこれから取れます。トルコで栽培

アラスカンのエッセンスになぜかリサーチ含めて5種類くらい出ています。

ソムニフェルム種のポピーエッセンスはなかなか貴重かも。

アヘンの生産はタリバン政権崩壊後、アフガニスタンが世界で流通されるアヘンの90%ぐらい

まかなっているらしい。2005年8月のニュースでアフガニスタンでのアヘンの生産は減少したという報告がありました。他の地域では増えているので世界の総数的には変わらないようですが、そのときにアフガニスタンでのアヘンの収穫の様子やポピーの畑がテレビに映し出されたのを見ました。

どこまでも広大な土地に一面ポピーが咲いている。

ここへ行くとどんな気分になるのだろうか。

実はかなり大きい。

 2.形態とジェスチャー

・ 草丈20~60cmほどで全体に白い毛がある。

・茎にそってある白い毛はつぼみがついて、茎が曲がるとそこから立たずに茎にそって毛が

はっている。茎は固く、しっかりしているのにもかかわらず、自在に曲がり、

自らの意思で動いているような感じである。

・葉のつき方 根生葉はロゼット

・茎につく葉は両面ともに毛がたくさん生えていて、羽状に深く裂け(1~2回羽状深裂して)、

柄はなく、互生している。

・花の形態  茎の上部に長い花茎を出し、直径2~5cmの橙色の4花弁をつける。

つぼみは茎がのびていくに従い、曲がって、下向きになり、開花のときに少しずつ上に向いて、

花弁を開く。

・しわしわの楕円形の花弁が重なり合って水平近くまで開く。萼は開花のときに落ちる。

・ 萼は舟形をしていて割れ目のところは白いふちどりがあり、外側に長い毛がある。

・ 果実は直径8mm、長さ2cmほどの円柱形

・ 先端に8本ほどの柱頭が残る。おしべは多数で、子房をとりまいている。

つぼみが下向きになって花が開くときに上に伸び上がるという姿は何をあらわしているのでしょうか。大地に向かって垂れた頭と天に向かう姿から、天と地の力を受け取っているようにも思われます。

花が開くときに萼をやぶり、落としてしまい、萼の殻の中にしわしわに折りたたまれた花弁が少しずつ水平に開きます。

窮屈な殻の中から自由に帆を張り、光を受け取る姿は変容の過程をあらわしているのかもしれません。これらはけし属のすべてにあてはまる特徴であり、とても興味深いジェスチャーです。

落とされた古い自我の殻

愕.jpg

 3.空間との関係、幾何学的要素

けしは種が多量に含まれることもあり、野原一面に広がって、お花畑など作ることが多い。

 そうした広がりの面と花自体は上に長い花茎をのばして、茎が枝分かれせずに花をつけていくので、縦の要素もあります。

個人と集団に関係するかもしれません。

 4.時間との関係、季節の周期

ロゼット秋11月に発芽、冬はロゼット 4月桜咲き始める頃に開花がはじまる。                                    

3月1日 

ロゼット拡大.jpg

  

葉の表面に白い毛がつんつんたっている。葉の柄や茎が少し赤い。

                    

★ つぼみ~開花

葉の付け根から白い毛に覆われたつぼみがのびはじめる。最初つぼみは上に向いてのびる。

茎がのびるに従い、下向きになり、茎の真ん中まで曲がる。

  4月19日 

つぼみ1.jpg

               

4月23日

つぼみ2.jpg

★ 開花前

  花が咲くときになると少しずつ上向きになり、オレンジ色に色づく。 (夕方から夜中にかけて)

固い茎が意志を持って自在に動く姿は龍か蛇のように見える。

つぼみ上向き.jpg

★ 開花

早朝からふくらみ、愕をやぶる。

開花1.jpg

開きかけ.jpg

開花2.jpg

開花3.jpg

開花4.jpg

約30分 ~40分かけて愕から抜けて、開花する。光の具合によって 差がでる。

殻をやぶっても開かないものもある。

光の力が弱いと開きかけたままで終わる。曇りの日など朝みても開ききらないものもある。

花終わり.jpg

水平に近いくらいまで開ききる。

 夕方くらいから風や何か触れたりすると花弁がとれやすくなる。

 翌日の午前中には落ちている。

ひなげし果タ.jpg

5月初旬ほとんど花は終わり、茎と果実だけになり、夏までの間に枯れていく。果実が緑色から茶色に変色・収縮し、上部にすきまが開いて、そこから種がこぼれ落ちる。

種の量は大量で、それは増大させる力をもっているともいえる。

5.環境との関係

ナガミヒナゲシ帰化植物で、田舎よりも都市部に多く見られます。アスファルトのすきまや線路脇、造成地など温暖な乾いた場所に多い。やせた土地を好みます。

線路.jpg

冬から春に生育することから真夏の暑さ・湿度は苦手のようです。

もともとは地中海原産らしいですが、日本全国に分布しています。環境により個体の大きさを変化させることが出来るので、柔軟に適応する能力があります。

個体1.jpg

個体2.jpg

 

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