漫画の中にも花が出てくる作品がある。
水樹和佳子のSF作品集「樹魔・伝説」
の中の「ケシの咲く惑星」だ。
金星、子供たち、デリケートなこころ・・・おおまかにはこんなキーワードが
出てくる。
それを考えるとケシのエッセンスの意味と近いものも感じないこともない。
この後に納められている「樹魔」の続編である「伝説-未来形-」の中にも
出てくるがハートが繊細になればなるほど、時間をかける必要が出てくる
子供たちや赤ちゃんが登場してくるのはものすごーーーく共感。
未来になると時代はスピードアップするけれど、ハート、こころの部分は
それに耐えるためにゆっくり成長させるゆとりが必要になってくる。
これだけでこの作者の考え方というか好きになる。
ケシも見た目はデリケートだ。
この漫画では白いひなげしだけど、しかしどんな環境でも育つ花で
近い品種のカリフォルニアポピーは子供のための安眠作用のあるお茶となる。
強い環境の中で安定した気持ち、安息を得られる。
それを知ってるとは思わないけど、こういう作品もあるのだなあと
関心した。
続いて納められている「月子の不思議」はこれもまた
不思議なお話。
でやはり未来における植物との関わりが出てくる。
彼女の漫画は地球という生命体にかかわる人間が主人公であることが多い。
この話の中で一瞬にして胸にこみあげて泣いた場面があった。
愛という意志を体に受け止めた月で生まれた少女は地球人となり、
バランスを失う。
こんな話を描けるなんてすごいかも。
ぜひ、シューティングスタータイプの人に読んでほしい作品だ。
「樹魔」や「伝説」にも地球のために犠牲になる少女が出てくるが
非常に長い未来をみつめる進化の過程がみられる。
アセンションなのかしら。
フラワーエッセンスを学ぶことは地球そのものの癒しへの関心も高めてくれる。
きっと水樹さんもそんな地球人の一人だろう。