フラワーエッセンスの植物研究ノート

自然や植物とのつながり、フラワーエッセンスのことなど

FESインテンシブセミナー その2(2000/8/8)

あんまり長くするつもりはないけれど、いかにパトリシアとリチャードの授業がすばらしいものであったかほんの少しでもお伝えしておきたいと思います。

 そして、その授業をより深いものにするために、欠かせることの出来なかった存在である通訳をされた王由衣さんについても少し触れなければなりません。彼女の生徒が参加者の中の半数ほどいるので、由衣さんの通訳にかなりの信頼をもっていました。その仕事ぶりにはびっくりさせられました。あのすごい勢いでしゃべるパトリシアとペースを同じくらいにして、即答で通訳していくのは並大抵ではありません。しかも内容が濃いし。この通訳は、由衣さん以外に考えられないくらいです。私たちは書くのがまったく追いつかず大変でした。

 

 授業は、初めのほうからいきなりアートセラピストの女性を招いてのゲーテの色彩理論と色を体験するための実習が行われました。

 彼女がついていた先生もまたシュタイナー派の絵画療法士でやり方もまったくシュタイナー的。パステルを使って虹の色を塗り、その色から花の絵を描くというものでした。描いた後後ろにずっとみんなの作品を貼っておきました。夜にはパトリシアがクライアントに描いてもらった絵のスライドをみながら、さまざまな症例を聞くことが出来ました。こうして積極的に絵を描くことを取り入れているようです。そして自分にとっての主要な花の絵を描き、その花のアファーメーションを書くというやり方もよりエッセンスの効果を強くするようです。それは私たちも最後にやりました。

f:id:chietiara:20171002133204j:plain

 

 朝、グランリバッケンの周りでもたくさんの野生の花が見られるので、何度か観察しに行きました。

そしていかに、花やその植物を深く観察するかを教わりました。花のつき方はどうなっているのか、葉のつき方はどうか、形や色、手触りはどうか、根っこはどうか、周りの環境はどうか、寄ってくる虫はどういうものか、など植物を知覚するための12の窓というのがあり、12の項目から深く植物の本質的意味を理解します。

 

その中で特にパトリシアが集めているのは、花や植物に関しての伝説や神話。

私もこのことはアロマセラピーをやっていても興味があって本を読んだりしていました。

パトリシアが持っている花にまつわる話が載っている絵本をいくつか見せてもらいました。

ほとんどネイティブアメリカンのお話ばかりですけど、とても興味深いものでした。その後も度々、花に関するフェアリーテイルを聞かせてくれました。シュタイナーの教師のための授業の中でもフェアリーテイルは重要なものです。その花のそばですごし、そこで浮かんでくるお話を書き留める、それが花から受け取ったフェアリーテイルの始まりだということです。

一度私もやってみたいです。

 

 

 

 植物に関しての2人の見方は、非常におもしろいものです。書留めきれなかったのが残念なくらい。たとえば、ミュレインという花、これは良心に関係するお花です。この花はまっすぐで背の高い植物です。そして背骨に異常のある人によいとのこと、またまっすぐに正直に立つことができないという状態の人にもよいそうです。それは天使が背骨を通して働きかけるからなのです。症例の中でうそをつくのがやめられない女性が、1年以上ミュレインのエッセンスをとることで背骨のゆがみもある程度治ったというのがありました。

 

 

 他のエッセンスをやっている人はどうかよくわかりませんが、多分FESでのやり方の特徴にもなるのではないかと思いますけど、核となる一つのエッセンスを取る期間が非常に長いということもあげられます。普通は、何か変化があらわれた時点でそのエッセンスをとることをやめるものですが、変化があらわれたということはそのエッセンスが働いているという証拠なので、それからさらにそのエッセンスをとり続ける必要があるのです。そして次の段階へと導かれます。

そうすることによってより深い変容を遂げることになります。それが4段階まであります。多分まだ日本ではエッセンスの処方をするときに同じエッセンスを1年以上ものあいだ取るように進めるケースは少ないと思います。特に飽きっぽい日本人ならなおさらです。無理に1年とか取らなくてもいいけれど、花と深く取り組むということはとても重要です。これがフラワーエッセンス療法の本来の目的になることだと思います。

 

 それから、FESのエッセンスを処方するための手がかりとなるものとして、メタレベルのアーキタイプをとらえるということも大きいものでしょう。それは感情のレベルである月のレベルから始まり、肉体面の火星のメタレベル2、魂について知ること、変化をおこす能力である水星のメタレベル3、人生の目的をあらわす木星のメタレベル4、創造性とセクシャリティに関係する金星のメタレベル5、死やカルマに関するメタレベル6、スピリット、霊のレベルである太陽のメタレベル7、そしてすべてをカバーする地球に関する、エコロジーサイコロジーであるメタレベル8まであります。けっこうおもしろいのはレベル8に関するグリーンの花のエッセンス、環境問題に取り組んでいる人のためのエッセンスというものもあるのですね。

 

 処方の組み方もおもしろいもの(同じ色でまとめるとか同じきく科でまとめるとかけっこう多いそうです)でしたけど、それを体で表現するというのもおもしろかったです。

 花の形をムーヴメントで表現することを朝、芝生のお庭でけっこうやりました。例えば、レスキュー又は5フラワーフォーミュラの五角形は人間の体を表します。東洋医学での五行陰陽説と同じですね。まず頭頂にスターオブベツレヘムそれが右足に降りて、ロックローズで固められます。そして左手へとエネルギーは流れ、左手にクレマチス、それが右手へと移動し、チェリープラムでバランスを取ります。そして左足へと流れインパェンスになります。この動きをやることとエッセンスをとることは2重の効果が得られるそうです。

 

 パトリシアは度々、さまざまな詩や祈りを合間やおやすみ前に朗読してくれます。芸術的な表現がより花に対するイマジネーションをひろげるものにしてくれるみたいです。FESのロゴマークとなっているアイリスは、よく使われるエッセンスの一つのようですが、アイリスは創造性やインスピレーションを表します。2人の授業を通してアイリスがFESのロゴになっているわけがわかったような気がします。花とより深くつきあうにはイマジネーションの扉を開けることがより大切なことなのてす。

 

 さてフィールドトリップについては次回に。