フラワーエッセンスの植物研究ノート

フラワーエッセンスのもとになる花たちの観察記録・思ったこと

【植物観察の仕方】オオアマナ、他の植物との違い

この記事は書いててそのまま放置してたので

時間がたってしまったけど、

花の本質と出会うための植物観察について少しずつ書いていく。

 

花をみたときによく聞くことではあるけれど

ハナニラをみて、スターオブベツレヘムとそっくりですねと言われたり、

オオイヌノフグリをみて、「ベビーブルーアイズ」と呼んだり、

キュウリグサを「忘れな草」と呼んだりされることがある。

似た印象の花というのはある。

 

人もAさんとBさんで感じが似ていると思うことがあるかもしれない。

しかし、よくよくつきあってみると同じではないことがわかるだろう。

 

この場合、そこに働くのは似た印象というものが

思い込みになることだ。

思い込みは左脳でおこなわれる。

 

ゲーテ・シュタイナー的植物観察では

ありのままの状態をそのまま観察することが大切になる。

そのためには思い込みやフラワーエッセンスの定義は置いておく必要がある。

 

見たままがどうなのかを記述したり、スケッチすることで

何がわかるというのだろう・・

と思う人もいるだろう。

 

しかし、発見することがあるものなのだ(笑)

それはこの花はこうかもと思っていたものが違うということだったり、

はじめて知ることもある。

 

スターオブベツレヘムを例にして説明していく。

 

スターオブベツレヘムであるオオアマナは

ユリ科のオオアマナ属である。

ユリ科なので小さな球根から

冬のうちに葉っぱが出始める。

はじめのうちは瑞々しい丸みのある細長い葉っぱであることが確認できる。

色も濃い緑色をしている。

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春になると葉っぱはすっかり色が落ちてきて、地面に横たわり

その根元に芽が出てくる。

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これがチューリップだと

葉っぱの根元に隠されて蕾をつけてそのまま茎が伸び始め、

花を咲かせる。

 

オオアマナはこの中にたくさんの花を抱えている。

中が開くと、外側からひとつずつ蕾をつけた花が伸びていく。

内側にある蕾はまだ一塊だったりする。

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春の陽がだいぶ昇ってきたところで開き始める。

 

花被片は6枚だが、外側の3枚は愕が花被片になったもの。

その外側の3枚のみ花の裏側は

茎とつながるようなグリーンに花弁の白い色が縁取られている。

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散房花序というらしい。

外側の茎が長くのびて、花は水平に上向きになるように

移動していく。

散房花序はアジサイシモツケもそうなのだが、

比較的花の大きさも小さく、密集してまとまっている。

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よく似たものでアリウム属やネギ属のものがあるけど

FESのプリティフェイスやグラッシーヒヤシンスは

学名がTriteleiaであるため、オオアマナ属ではない。

こちらがプリティフェイス (カリフォルニア・シャスタにて)

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ひとつの基部を中心に花がついている。

傘状花序とも言われる。

 

このように白い絨毯のように見えるのは

すべての花が上向きに高さもほぼそろっているからなのだ。

遠くからみると一つ一つの花が独立しているようにも見える。

シケツケと比べるとあきらかに空間の広がりが大きい。

(シモツケとの比較)

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中心の王冠のような雄しべは開きはじめは立っていて

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暖かさとともに十分に広げる。

お天気がよく日当たりもいいと

花被片は反り返るほど光を受け取る。

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オオアマナは多い物ではひとつの茎から20個ほど花をつけている。

花が多いと普通は茎を高くのばしてその周りに花をつけるということもある。

ユリ科の花は下を向いているか横を向いているものも多いが、

そうではなく、上に向くことで

光だけを求めていく。

 

背がそこまで高くなく、群生するため、

横につけるよりも上に向くほうがいいのかもしれない。

 

観察したままの特徴をまとめると、

光に対して開き、上から受け取る

光が弱まると、閉じる

真っ白な花色

6枚の花被片と6本の雄しべを持つ。

綺麗な6角形をつくる。

ユリ科であること

群生すること (ユリ科にはそれほど群生しない花もある)

ひとつの球根からたくさん花をつける

背はあまり高くない

花のついている茎の高さはだいたいみんな同じくらいの高さ

そのため外側の花は長く茎を伸ばす

花はだいたい上向きでついている

春の日差しとあたたかさで開花

 

ということになる。

 

今回の観察で私が気づいたことは

ひとつの株からたくさんの花をつけているけど、

すべての花が上向きで光を受け取ろうとするため、

横に広がる必要があるというところだった。

だから、空間が広がることになる。

 

なによりも優先されていることは

上から光を受け取れるようにすることだ。

これはこの植物の表現の特徴のひとつでもある。

 

自分がスターオブベツレヘムになったつもりで

何度かイメージしていくのもいいと思う。

(私はもう何度もやった・(笑))

スペースがあることと光を十分受け取れることの安心感を感じることができた。

 

観察のときに、よく似ていると思われる花のつくりや咲き方の植物と

比べて、その違いを観察することはいろいろな発見につながることも

多いので、おススメする。

 

 

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