フラワーエッセンスの植物研究ノート

自然や植物とのつながり、フラワーエッセンスのことなど

ヒガンバナとの取り組み

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ヒガンバナについての過去記事

plantessence.hatenablog.jp

plantessence.hatenablog.jp

興味がつきない花であるが、

数年前に描いたヒガンバナの絵をここに載せておきます。

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遠目で見てください(笑)

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満月の日に咲き始めたヒガンバナを見て、

生理がはじまり、一気に描いた絵。

黒い紙に白いカリスマカラーの色鉛筆で描き、

光を強くするには白い色を濃く入れてから

色をのせないと、色が暗くなるので、

いかに闇から光を出すかという手法なのです。

 

この雄しべの光がとくに外に広がり、闇の中で浮き上がる感じが

実際見ていても強く感じます。

 

この絵を描いたときは

たまっていた内的な感情が一気に出てきた感じでした。

 

以前、観察会でヒガンバナを観察してもらったときは

「祈り」「光」「輝き」といった言葉が出てきました。

 

チャクラでいうところの1チャクラとヒガンバナは強く関係していると

思われますが、「浄化」や「変容」というキーワードもあり、

自分の内で、このエネルギーを感じていくには

それなりのプロセスが必要なのではないかと思われます。

 

 

 

 

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ヒガンバナ冬~春・夏~秋

この記事は2006年10月3日に書いた記事です。

 

一年間ヒガンバナの観察をした。

といってもたまに様子を見に行くだけ。

 

昨年の冬は例年になく、大雪が各地で降り、寒い冬だった。

のにもかかわらず、青々とした葉を繁らせ球根を温めていた。

もちろん冬の間は光合成を十分にして栄養を蓄える。

地中にエネルギーをために貯めて、秋に爆発って感じなのでしょうか。

 

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 春になり、少しずつ葉の色が黄色がかってなくなっていく。

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真夏は地上には何も出ていない。

貯めの準備状態ですね。

 

そして秋。今年は全体的に植物の花の時期が遅めで、

ヒガンバナも遅かった。

秋分の頃。やっと芽がでる。

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芽といってもすでに蕾をこしらえた状態で大地に顔をにょきにょき出す。

2枚の黄緑の包に包まれた状態で。

それが少しずつ開いて、放射状に花火のように広がる。

 

9月22日、新月の頃(秋分の日の前)、ぽつぽつ出た状態。

 

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9月25日3日後、すでにこんなにのびている。

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その翌日、9月26日。ひとつしか咲いてなかった花は満開。

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 花は4~8房でひとつの花になる。

6つが一番多い。8つの場合真ん中にふたつつぼみを囲んだ状態になるので、

一番最後にこの真ん中のふたつの花が開く。

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 10月3日あとからのびた花も満開で赤の隙間が少なくなる。

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★再生のちから

彼岸花は地上に頭を出してからぐっと1mくらいのびて

満開までは約1週間くらいとすこぶる早い。

これが再生の力なのか。

すばやく変化を乗り越えるために必要な力、

変容の力を含む植物は蕾から花までの成長がかなり早い。

逆にゆっくりゆっくり内面を育てて成長させる力をもつものは

枇杷のように蕾から花開くまで非常にゆっくりしたペースなのではないだろうか。

彼岸花のエッセンスを使うときというのはファイアーウィードとかもそうだけど、

早く変容させたいというときに取るものではない。

自己の準備が整って変化がやってこようとしているとき、

あるいはどちらかというと自分の準備を先延ばししているうちに

強い意志の力で変えさせられようと

破壊的な状況に追い込まれたときのほうが適切かもしれない。

タイミングを考えるエッセンスではあるけれど。

一応、花が咲かない期間に地中でかなり溜め込まれているため、

溜めたものを洗い流すという作用があると思う。

 

赤いエネルギーを天に向かって流すというイメージ。

この光沢のある赤が取り込まれ、死と再生のアーキタイプを形作る。

死と再生はすなわち、女性にとっては生理のサイクルともつながりがあり、

この花は女性にとって体験する死と再生の力をより明確にしたいとき

にもふさわしい花かと思われる。

 

少々邪道かもしれないけど、

更年期などにポムグラネイトやこおにゆり、ハイビスカスといったエッセンスと

あわせてみるのもよいだろう。

(って自分がそれで取ったりしてるけど・・・)

 

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昨年考察した彼岸花についてのレポートは

plantessence.hatenablog.jp

彼岸花の植物研究

2005年の10月22日に書いた記事です。

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ヒガンバナの分類プロフィール

曼珠沙華彼岸花

学名 Lycoris radiate

分類 ヒガンバナ科リコリス属 多年草

分布 日本 中国

花期 9月中旬~下旬

花の特徴 秋のお彼岸ごろに地下茎から高さ30~50cmの花茎が出て、その頂に花が4~12個輪状に開く。葉が変形した6枚の花被片はきつく外側に反り返り、縁はちぢれている。

6本の雄しべと1本のめしべは長くのびている。朱赤の花。

全草にアルカロイドなど含む有毒植物である。

曼珠沙華は「天上の華、赤い花」を意味する。

英名はハリケーンリリー、レッドスパイダーリリー

 

リコリス属の種類 

原種および自然雑種は15ほどで園芸種を含めると50以上あるらしい。

先に葉が出てから枯れて花が咲くタイプと先に花が咲いて終わってから葉がでるタイプとある。

リコリス属にはキツネノカミソリナツズイセン、スプレンゲリ、ショウキズイセンなどある。

 

★ 空間との関係 

実を結ばず、球根で増えるため、群生して咲く。そのため密集した感じが強いが、外向きに花弁が反り返るので、花の中心は空間がある。自己の内面のスペースを保ちながら、鱗茎で増えていくため深いところでのつながりや集団を意識する。

 

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★ 時間との関係、季節の周期 

花の時期は短い。毎年秋分前後に花が咲き、10月には終わっている。地面から花茎がのび、花が開き、冬に葉が出て、夏前にはなくなるという不思議なサイクルがある。

栄養を冬の間にためて

貯蔵する力をもち、時期がきたら使い果たすというのは何かに備えて準備しつつ、

その時が来たら

そのエネルギーを使うことを私たちに教えてくれているようにも思われる。

 

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燃え尽きた後の彼岸花

 

★環境との関係 

日本では主に田んぼの隅やお墓のすぐそば、寺院など人里の身近なところでよく見かけ、人のいないところではほとんど見かけない。人間との関わりの深さと生と死との関係も感じられる。昔、土葬だったときに小動物から遺体を守るため毒を含むこの植物が植えられたとされるが、境界線のように囲んでいるので、保護や境界との関係も考えられる。

 

★四元素との関係  

じめっとした水気のある場所が多いことや球根であることから水の要素は強いと思われる。

地上に顔を出し、花が咲くまで非常に早く成長することや

真っ赤な目立つ花の色から火の要素もおおいに感じられる。

一方地は弱いかもしれない。

風は真ん中の空間や葉のない茎のすきまには感じられるかもしれないが、

比較的弱いように思われる。

 

★ 自然の他の界との関係

やはり人間界との関わりが深い。

飢饉のときに球根のデンプンだけは水でよくさらして毒を抜いて食用にしていたことから「生きる」ことへの貢献もある。

それとどうしても秋分の頃の開花とかお墓のそばに生えていることから

霊界とのつながりも強いかもしれない。

(2017/9/28追加)

蜜を吸いにクロアゲハなどの蝶がたくさんあらわれるので、

蝶との関わりもある。

とくに黒い蝶が多いので、とても神秘的で光と影をハッキリ意識させる。

 

★色  

このように輝くような赤い花は日本ではめずらしいかもしれない。

もともと中国から渡ってきた花とされるので、中国によく象徴される赤に近い感じがある。

茎の鮮やかな黄緑とのコントラストも目立ち、日頃姿が見えないだけに「ここに存在する」ということをアピールする力を強く持つ。

 

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★化学成分と作用 

球根にリコリンというアルカロイドを含み有毒である。

漢方薬にも実はあり、浮腫や痔、歯の痛みなどに用いられる。

 

★ 伝説神話・伝承、精神的および儀式的用途

言い伝えなど日本で呼ばれている呼び名が何百もあることからいろいろあると思われる。

やはり不吉なイメージがつきまとい、家に植えると火事になるとかよくないイメージが強い。

 

日本人にとってなじみの深い花である。

そして連想されるのは「死」

 

彼岸花が英名でハリケーンリリーというのは最近知った。

確かに突然花が咲いて突然なくなるこの花とハリケーンや台風が多い9月という時期から、

ぴったりくる名前でもある。

それがアラスカのフラワーエッセンスにある火事の後に咲くファイアーウィードや洪水の後に咲くリバービューティーとニュアンス的に似た感じがした。

マジェンダではないが、この赤は再生するためのエネルギーの赤のように思われた。

 

★天体、占星術との関わり

そしておもしろい発見をした。

彼岸花蠍座冥王星と深く関わっているということ。

蠍座が持つ火と水の要素、冥界、霊と関係することでも知られている。

彼岸花がお墓の近くに植えられ、死者の蘇りも意味されることも

あることから、再生や霊魂との関わりはあるでしょう。

アンタレスが赤い星であることや蠍の色からも赤という色はつながりがある。

 

一年のサイクルでも昼より夜が長くなり始める秋のお彼岸ごろから

咲き始め、大きく切り替わる時期であること、有毒植物であること

は死と再生をテーマとする冥王星とおおいに関係するように思われる。

 

冥王星は身体の部分でいうと生殖器と関係するが、

彼岸花がゆり科に似ている球根の植物であるところから

も考えられるが、

蠍座の持っているテリトリー意識、限界を超えたところの境界線

それが体でいうと一番個人的な場所である生殖器ということに

なり、他者との関係性の深さをあらわす。

 

彼岸花を上からみたときに真ん中にスペースがあるのは

この行き過ぎた境界線にゆとりを感じる力を持つようにも思える。

 

私が思うのは冥王星のトランジット時に個人的に使えるのでは

ないかということだ。

使用するタイミングがあるとは思うが、彼岸花蠍座冥王星

マッチする花であることは間違いないように思える。

 

災害や戦争などの大きな打撃の後に乗り越えていく力をもしかしたら持っている

かもしれない。もともと日本では飢饉にそなえて彼岸花を植えていたくらいだから。

 

 ★ヒガンバナの他の種類

ちなみに白い彼岸花は黄色いショウキズイセンと赤の彼岸花の交配種だ。

最近なぜかよく見かけるような気がする。

黄色の花も今年見た。

これは赤と違ってひとつだけとかぽつんと咲いている。

より大きくてゆりっぽい。開花も遅く10月上旬に咲く。

 

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秋のバーベイン・ヨモギ

以前に立ち方の観察について記事を書いたのだけど

写真がこちらのブログに引っ越ししたときに反映されていません。

 

plantessence.hatenablog.jp

 

先日、小石川植物園でバーベインを見てきたので

写真を撮ればよかったのですが、

説明していたので、撮りませんでした( ;´Д`)

 

以前たぶん9月くらいに写真を撮ったバーベイン

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比較のために夏のバーベインの写真もあまりなく・・。

夏のはじめの小石川植物園の様子。

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写真をみるとほとんど立っている状態であることがわかります。

7月に観察したときもそうでした。

ところが9月に行ったときは

以前も同じことを思ったのですが、

たいして花が重いわけでもなんでもないのに

茎がへなっとなっていて、横になり、こんがらがったように見えるのです。

 

これと同じ現象がヨモギにも見られます。

花が咲くころのヨモギです。

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春から夏にかけて真っ直ぐ上に伸びていたヨモギではなく、

たいして重みがないのに茎がたたないのです。

 

枯れても茎が真っ直ぐ立つ植物もありますが、

このようにまだ枯れる前から横になる植物はどんなことがおこっているのでしょうか。

 

バーベインの場合、夏のはじめに見ただけの人と

秋に見ただけの人では少し印象が変わります。

これがまた冬になるとどうなっているのか

次回のときに観察したいと思います。

 

ジュリアン・バーナードさんの「植物のかたちとはたらき」によると

『ヴァーベインの場合、茎はチコリーより長く残ります。乾燥して折れにくく、他の植物が倒れて土に還った後も、真っ直ぐに立っています。』

と書かれています。

もしかしたら日本とイギリスでは違うのかもしれません。

日本では湿度が高いですしね。

 

茎は意志であり、中心でもあります。

バーベインのタイプの人が自分の意志をずっと保ち続けます。

風の要素が強いので、暑さと湿度により、

意志が保ちにくくなっているのかもしれません。

 

横倒しのようになった状態は

消耗して、疲れ切ったバーベインの調和が乱れた状態にも

見えます。

 

そのように四季を通じて植物を観察することで

どんな変化があるのか知ることは

一面のみで理解するよりも深く理解できます。

東京での観察会は次回は12月予定です。

 

 

 

 

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イギリスのインペイシェンス

昨年イギリスのバッチセンターでみた

インペイシェンスの短い動画があったのですが、

すでにアップしてるかと思ったらしていなかったので

YouTubeにアップしました。

 


イギリス・バッチセンターのインペイシェンス

 

音楽つけました(笑)

 

動画はちょっと見にくいですけど

日本でみるツリフネソウと違って

真っ直ぐに伸びている感じが西洋人っぽいです(笑)

和名としてはオニツリフネソウになるので

全体に日本のツリフネソウよりも大きいです。

 

ここにあったやつはそんなに茎が赤くなっていませんでした。

ジュリアンさんの本とか見るとけっこう赤いので

場所によるのだと思います。

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茎が透き通ったようにみえて綺麗なので

ちょっと触るとつぶれそうになりました。

非常にもろいです。

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6月の終わりだったので、花としては早いと思いますが

蕾がついていました。

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葉っぱのふちのギザギザがよく見ると面白いですね。

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こちらはロンドン郊外の場所で見かけたインペイシェンス。

早くも花が咲いていました。

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比較のために日本で咲いているツリフネソウです。

これは六甲高山植物園にて。

9月にはこの植物園内のあちこちで群生しています。

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ちなみにバッチセンターに行かれる予定の方は

トイレの前にインペイシェンスが植えられています(^-^;

目立たない場所だったので見落とすところでした。

 

 

 

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【植物観察】蕾の形成を観察する

植物の神秘の中でも葉っぱと茎だけの世界から

花が生まれていく過程はもっとも興味深いです。

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これはうちにあるベトナムドクダミですが、

蕾が葉っぱにくるまれた状態で出来上がっているのを発見。

 

フラワーエッセンス ヒーリング Seeds of Angelica

の高原さんのサイトにそれについて書いてるのかなと

見たみましたがちょっとよくわからなかったのですが、

ドクダミの記事がマニアックなので、

よかったら参考に(;^_^A

 

すべての蕾はこのように小さな葉っぱにくるまれていました。

しかし、その初期の部分をみたくて

張り付いて、調べていると

このあたりが一番小さいくらいでしょうか。

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外側のものが葉っぱになるやつですね。

 

さっきのくるまれた葉っぱから離れた状態のものは

こういう感じです。

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出来立ての葉っぱと蕾。

これが伸びて、また根元に葉っぱにくるまれた蕾が誕生するような感じです。

 

高原さんの

seedsofangelica.net

花のように見えるものは総苞片で、

葉っぱと托葉がメタモルフォーゼしたものが4枚の総苞片ではないか

ということが書かれています。

 

よく似たものでハナミズキヤマボウシがあります。

白くみえる花びらのようなものが総苞片です。

これは4月に写したヤマボウシの蕾。

花は真ん中の部分のみ。

花が咲くと周りにある苞が真っ白になり、大きく広がります。

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ドクダミに戻って、ドクダミの花の形成は葉の変化によって

作られていくわけですが、

小さな葉っぱにくるまれて生まれるのはとてもかわいいです。

 

ドクダミの花は真ん中の部分になります。

ここまで白くなると葉っぱには見えませんよね。

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これはうちのジャスミンの蕾です。

最初の小さな状態の蕾を見つけるのがまた毎年楽しみで・・。

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本当に神秘です。突然そこに花の形成がなされていくのは。

これは葉の成長過程でもあり、メタモルフォーゼと呼ぶこともできますが、

このときに植物にはアストラルな力が働きかけているのです。

植物は通常エーテルのエネルギーなのですが、

花に色や形をもたらすにはアストラルな働きかけが必要になるのです。

 

ドクダミの場合は花は黄色ということになりますが、

葉を白く変えていくところにもそうした作用があるのではないかと思います。

 

目に見えないところではネイチャースピリットたちの仕事がなされている

だろうと思うのですが、

こうした蕾の形成の初期を皆様もどうぞ探してみてください。

花が生まれるための神秘の営みに尊さを感じます。

 

家にある植物でもいいし、近所の雑草でもかまいません。

そしてその後どんな風に変化していくのかも。

 

これはフラワーレメディーについて学ぶ人にはとてもオススメです。

 

7月の東京での植物観察会もメタモルフォーゼを探します。

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【植物観察レポート】ナガミヒナゲシ2

 

plantessence.hatenablog.jp

からの続き

 

6.四元素との関係

風・・・春に咲くこと、あまり根を張らず、乾いた土地を好んで生息すること。

花の薄くて軽い感じも風の要素を感じられます。

 

火・・・赤味のあるオレンジという花の色と愕をやぶって開花するのに、

かなり光の力が必要であることから火の要素は強いと思われます。

 

水・・・アヘンがとれるポピーを考えるとその依存性は水の要素(特に海王星)も考えられます。

花が終わった後の果実や茎にアルカロイドを含む汁が唯一の水の要素かもしれません。

 

土・・・根はあまり深くないので弱いかも。

開花直前に蕾が大地に向かうというジェスチャーが大地との関わりを感じる。

 

 7.自然の他の界との関係

ケシと人間との関わりは古くから栽培されていたことから深いと思われます。

古代ギリシャ文明に先立って栄えたミノア文明(3500~5500年前に地中海で栄えた)では

  ケシの女神が崇拝されていました。

・イギリスでは11月11日の戦没者追悼記念日に赤いケシの花を身につけ、

ポピーデーと呼んでいます。(第一次世界大戦の激戦地だったベルギーのフランドル地方

赤いポピーがかつてないほど咲いたそうです。パパウェル・コンムタトゥム 

赤い花で中央に黒い斑点がある。)

 

 8.色

光沢のある赤味がかったオレンジ で、活力・輝き・喜びを感じさせます。

 赤黄色(橙色)は眼に温かい感情や歓喜に満ちた感情を与えてくれる。

「自然と象徴」ゲーテ 富山房百科文庫「ゲーテの色彩論」より

この色が春になると日本のいたるところで見られるというのも人の目を強く引き、

温かい気持ちをひきおこすような気がします。

 

9.他の感覚による知覚 香り、テクスチャー、味

香りはあまり感じません。

花の手触りはやわらかく、花弁を口に含むと少しぴりっとした感じがありました。

花弁は薄く、すぐに取れそうな感じがするので、はかなく、弱いイメージがあります。

 

10.化学成分と作用

通常のケシには果皮や花弁にアルカロイドが含まれます。

アヘンのとれるケシに関しては

鎮痛作用のあるモルヒネ、呼吸鎮静作用のあるコデイン、筋弛緩作用のあるパパベリン

 鎮痛効果のあるデバインなど約40種類の成分が含まれます。

・ケシ科の植物のほとんどがアルカロイドが含まれ、中枢神経を刺激します。

 アストラル体への影響が強く考えられます。

 

モルヒネは強い鎮痛・麻酔作用を与えることから、

主にがん患者の痛みを取り除くのに使われています。

アヘンは全身に心地よい弛緩がおこり、心配や不安などのマイナス要素が消えます。

幸福感・至福感があるそうです。

ハナビシソウは微量のコデインモルヒネが含まれるので

鎮痛、安眠、咳止めとして用いられます。中毒性はないようです。

クサノオウは中国でアヘンの代用として使われたこともあったそうです。

ケリドニンというアルカロイドを含み、大脳中枢を麻痺させるようです。

 

11.薬草としての用途

属名の「pappa」は食べ物、ミルクに由来し、

 含まれている乳液をパプ(古代ケルト語でパン粥の意味)に混ぜて、

子供の寝つきをよくするようにされていたと言われています。

・ 種子は脂肪を含み、パンやお菓子の飾り、香りつけに使われています。

・ 種子にはアヘンは含まれません。主にトルコで生産されています。

・アヘンアルカロイドからは鎮痛剤として医療に使われています。

薬としてはヒポクラテスやガレノスの時代からすでに使われていました。

1803年ドイツのゼルチュルナーにより、モルヒネが使われるようになりました。

 

12.伝説神話・伝承、精神的および儀式的用途

けしにまつわる話はほとんどひなげしかオピウムポピーを対象としています。

ローマ・ギリシャ神話

絵画によく見られるケシ

  ヨーロッパの印象派(モネ、ゴッホ)、ラファエル前派

日本の民話にも登場します。

「ひのきとひなげし」宮沢賢治

中国の伝説 虞美人草の由来になっています。

 

日本にけしが伝わったのは室町時代の末期。

ポルトガル人により津軽地方にもたらしたので、

ケシのことをはじめ「ツガル」と呼んでいたそうです。

 

★ ローマ・ギリシャ神話でケシと関連がある神

ヒュプヌス(ソムヌス)・・・眠りの神

   ケシの花の汁を地上にまいて、眠らせる。

モルフェウス ヒュプヌスの息子で夢の神

       モルヒネに由来

豊饒の神ケレス(デメテル) 

  ポピーが彼女の疲労を癒し、休息を与えた。

ポピーはよく麦畑に生えている。

 

 

 イリスとモルフェウスの絵

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下で寝ころんでいるのがモルフェウス。そばに赤いケシの花があります。

ルネ・アントワーヌ・ウアス作 ルイ14世の寝室にあったそうです。

 

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イーヴリン・デ・モーガンの「Night and Sleep」

イーヴリンはラファエル前派の画家1855-1919 

1878年プリント とてもケシの花と眠りに関連した絵です。

 

 「オフィーリア」

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「ベアタ・ベアトリクス

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ラファエル前派の画家

ジョン・エバレット・ミレーによる「オフィーリア」と 

 ダンテ・ガブリエル・ロセッティの「ベアタ・ベアトリクス」にも

ケシの花が死の象徴として描かれています。

どちらもモデルはロセッティの恋人であったエリザベス・シダルです。

彼女はオフィーリアのモデルをした10年後、

こともあろうかアヘン中毒で亡くなってしまいます。

まさにケシの花を象徴する女性。

「ベアタ・ベアトリクス」はロセッティが

彼女の死後に描いたものです。

 

一般的なヒナゲシ。(東京都薬用植物園にて)

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ポピーの仲間であるハナビシソウカリフォルニアポピー

FESのフラワーエッセンスにもある。

花の開き方がヒナゲシとはまったく違う。

くるくると花びらがまかれた状態から開く感じ。

 

13 ヒナゲシアーキタイプ

ケシからイメージされる言葉

   死・眠り・安楽・解放・変容・喜び

タロット12番のテーマ

「吊るし人は天上の有力な力を呼び寄せることができるし、

神々やトランスパーソナルな自己とのつながりを

回復することができるのである。

人は十字架を受け入れることによって、

自分の運命と協力していくのであるし、

ある意味では運命を選び取るのである。

そして人が自分の運命を選び取ったとき、

彼はそれから自由になるのである。

なぜなら彼はその瞬間に運命を超越したことになるからである。」

(「ユングとタロット」サリー・ニコルズ 新思索社 より)

 

日本で帰化しているのも外界とのつながりを絶っている

「引きこもり」の増加との関係があるのではないかとも思えます。

人と接すること、集団の中にいて自己のつながりを保ち、

自由でいられることを教えてくれているかもしれません。

自己のつながりの回復は忙しい現代人にとって、

休息するということが本当の意味で

難しいということも必要な要素であると感じます。

 

タロット12番は逆さにうつむいたつぼみと花が開くときに

上を向く状態からかなりリンクしているように思われます。

占星術でも12ハウスは隠れた場所をあわらします。

日常から離れた場所・隔離された場所

私自身12ハウスに太陽を持ち、

どちらかというと離れた場所とか特殊な場所というのは

私にとってはなじみやすい場所のようにも感じます。

 

リトリートという言葉が最近、日本にも定着されつつありますが、

日常から離れてはじめて、

自分を取り戻す感覚もこのポピーには秘めているかもしれません。

 

★追加補足

現在、ナガミヒナゲシはかなりの繁殖力と

アレロパシー作用(他の植物の成長を阻害する)により、

駆除対象となっています。

セイダカアワダチソウもアレロパシー作用と繁殖力によって

一時はすごかったのですが、

こうした植物には自家中毒によって、また自分自身をも

自然と枯らし、減少されることがわかっています。

ナガミヒナゲシはどうかはわかりませんが、

自然界の中ではそこに生えてくることが

なんらかの役目をもつことも多々あります。

もちろん、在来種を守るためにある程度駆除されることも

仕方ないことだとは思います。

アレロパシー作用のある植物はたくさんあり、

セイヨウタンポポヨモギもそうです。

ナガミヒナゲシは1961年に東京ではじめて確認されました。

この植物はコンクリートによってアルカリ化された場所に咲くようです。

 

実際やったことがありませんが、酸性度の高い土に種を蒔いても

育たないだろうと思われています。

都会化とナガミヒナゲシはそんな意味で関わりがあります。

そうなると、都市化されたサイクルの中で忙しく過ごす私たち

には本当は必要とされている要素なのかもしれませんね。

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