映画からみる子供のアーキタイプ「神聖な子供」
最後に「神聖な子供」です。
子供はすべて聖なる子供なので、この子だけ神聖ということはありません。
「神聖な子供」のアーキタイプを表現しているのが「イエス・キリスト」の赤ちゃんの頃の絵でしょう。 あるいはイシスに抱かれるホルス神とか。
どんな子供の中にもイエスがいます。 子供の中の「神性」です。
その神性をあらわす子供をあえてアーキタイプ像としてみるならば、聖者の生まれ変わりとする子供たちかもしれません。
このベルナルド・ベルトルッチ監督の「リトル・ブッダ」にも3人くらいの生まれ変わりの子供が登場します。 実際にダライ・ラマも5歳で転生者として発見され、位を受け継いでいます。 あと神聖な子供というと「汚れなき悪戯」という映画も思い出されます。 私は子供のときにみたのですが、子供ながらにおそらく初めてじゃないかな、イエスと会話する男の子にこわいような感じがしたものの、それが神聖さに触れた映画だったような気がします。
ベルトルッチ監督が映画に出てくる転生者の中にアメリカの少年を選んだのは西洋と東洋の融合的な作品を作り出していたので、宗教や人種の壁をなくしたかったのかもしれません。 子供の中の神は大人になっても存在します。
これらの子供のアーキタイプというのは子供の中にだけ存在するものではなく、子供というアーキタイプにこんな例があるというだけであって、大人であろうと老人であろうと子供のアーキタイプをみな持っています。 だから生きるのが楽しいと感じるときは「自然児」を表現しているし、人の言葉に傷ついて悲しいときは「傷ついた子供」になっているということになります。 また、孤児は大人になると母になろうとします。子供をほおっておけません。
傷ついた子供は成長すると同じように傷ついた子供をもつ人たちを助けたいという癒し手になるかもしれません。 自然児は大地とともに生きる農民やガーデナーなど自分らしくいられるかもしれないです。 その人の中に強く表現されているアーキタイプは何らかの形で意味のある行動へとつながることがあり、その人の生きかたや人生の方向性を決めることにもなります。
フラワーエッセンス療法はそうしたアーキタイプを意識したり、目覚めさせるきっかけにもなります。 それは花の中に完全なアーキタイプが存在しているからです。
神聖な子供の花は何でしょうね。 ハスの花かなあ。 7チャクラ系の花だから、人の世界から離れた場所に咲いている花かもしれません。山の高いところとか。アンジェリカとかね。 ハスの花も泥などに汚れることがありません。 ベビーブルーアイズなど精神性をあわらすブルーや神聖さをあらわすホワイトの花や神事に使用されたり、宗教的な意味合いの強い植物も関係しそうです。 クリスマスのヒイラギにもなるホリーとか。
そういえば願いごとや念じる力って子供のほうが強いんですよね。 大人は邪心が多いから(笑 神聖な子供のまま大人になりたいところだけど、俗世間に染まりつつ、再び神である自分を発見するための旅に出るのが人生なのでしょうね。