占星術での暦の一年が始まりました。
春分図を見ていて、自分のネイタルにはとくに活動宮もないので、それほど影響は受けないかなーと思っていたのですが、ひとつ気になったのがキロンのトランジットが魚座にあり、私のMC、ネイタル土星にやってきていること。
実はネイタルのキロンも同じ星座にあります。
キロンのトランジットについて書かれてある本があまりないので、資料不足ですが、パトリシア・デービスの
「アロマテラピー占星術」に書かれていたので参考にしてみました。
もともとキロンというのは小惑星で土星と天王星の間に位置しています。
キロンの名前のもとになっているのはカイロン。ケンタウルスですが、優れた治療家でもあります。
醜い姿で生まれたため母親から捨てられ、アポロンたちに医術を教わりながら育ちます。
あやまって毒矢がささり、、傷を持ってしまい、その痛みを自分では癒すことができません。
傷ついた癒し手のアーキタイプでもあります。
キロンが個人の出生チャートのどの位置にあるかでその人の魂の傷や癒しを象徴されるものがわかります。
キロンの軌道周期は49~50年で、その年齢にはキロンの帰還を経験します。
女性にとってはまさに閉経期にあたります。
40歳前半の天王星のオポジションである転機や中年の危機といった時期とはまた異なります。
実際肉体の変化があらわれたり、病気になったりすることもあります。
キロンは癒し・ヒーリングにまつわるものをあらわすので、肉体だけではなく、全体の癒しにも関わります。
とくに魚座にあるということはもっとスピリチュアルな部分での癒しも含まれるのではないかなあと思います。キロンは音楽の才能もあったので、音楽など目にはみえない癒しの力も関係します。
ヒーリングという言葉自体、全体になるという意味なので、今の自分をつくっているものの固定された不要なものを動かしたり、力を取り戻したりしながら、光と闇を統合していく作業だと思います。
それがよりクローズアップされ、体感的に取り組む時期なのかもしれません。
もしかしたらトラウマ的なものが浮上することもあるでしょう。
キロンと関わるときは癒しの専門家との協力も欠かせません。
自分にとって信頼できる専門家をみつけるのもこの時期にやっておくとよいのではないかと思います。
私個人はあんまり惑星の影響はわかりませんが、時代的なものもあるのかな、別の見方とか新しい見方もありと思えるようになっています。なにしろ土星にきていますから。
また帰還の時期にも重なっているので、意識しないわけにはいきませんね。
あとどのハウスのところに来ているのか確認するとよいでしょう。
魚座はどのハウスにありますか。
それによってキロンがその人の中であらわされる分野が変わってきます。