ゆっくり小豆島の植物についての記事をまとめたいけど、時間がないので、当浜地区のツバキだけ更新します。
ずっと前から行きたかった小豆島の東側の当浜地区にあるツバキが1000本ほどある群生林まで行ってきました。小豆島はかなり樹木が昔のまま残されている場所があり、ツバキの木は山へ入っても切ってはならないというのをこのあたりの地区は守られていたそうです。それも非常に興味のあるところでした。
ツバキへの信仰心のようなものがあるのでしょうか。
もともと香川県は照葉樹林帯ではありますが、高松方面ではかなり切られていると思います。
琴平山はこんぴらさんがあるために、原生林が残されていますが。
ツバキの木も照葉樹としてこのあたりでは主要な樹木だったと思います。
当日はずっと天気の状態を見ていたので、ものすごくベストの日でした。
すごくあたたかくて、風もほとんどない日。
翌日から風が強くなり、寒くなったので、ほんとちょうどよかった。
海岸近くなので、そのあとなら寒くて長くはいられなかったかも。
当浜は観光地でもなく、ほんとになにもないために、私もまったくはじめて足を踏み入れました。
草壁港からバスで20分。もちろん便数はとても少ないため、時刻表をとにかく必ず確認しておかないと、帰れなくなります。タクシーも走ってませんから。
便数が少ないため、フェリーがついて時間もあるので、10分くらい歩いたところの内海病院前から乗るとバス代がすごく違うのでお勧めです。
当浜でおりますが、降りたバス停は帰りも同じ場所なので、帰りの時刻を必ず確認しましょう。
人さえ歩いていません(笑)
ずっと海のそばです。
はたしてどこがツバキの里なのかわからないまま、歩いて、南側という情報をネットでひろい、
南方向に歩きました。バス停降りてからは少しもどって海岸のほうへ行く道です。
途中左に大きな桜の木があり、そこをすぎると「椿の里」という看板があります。
そこを曲がってあるくとありました!
このような感じで、道から降りてツバキの木が海にそって壁のようになっていて、道路から降りて、中庭のようなスペースがあります。石の椅子のようなものが2か所あり、座れるようにもなっています。
わかりにくいかもしれませんが、正面は海です。よくみるととても綺麗なな海です。
ずっと波の音が聴こえます。
奥のほうからの風景はこんな感じ。
ツバキの花がたくさん咲いているので、鳥がたくさんやってきています。
山のほうからはウグイスの声もして。
海からの波の音とたくさんの鳥の声を聴きながら、そこでぼーーーっといると至福感がわきあがります。
環境セラピー(笑)
沖縄の御嶽を思い出します。木の隙間からみえる海、海なのかツバキなのか、そこに向かって祈りを捧げるような神聖な空間に思われます。
とにかくずっと誰もいないので延々といられそう~。
しかしバスに乗り遅れたらえらいこっちゃなので設定しておいたアラームがなり、1時間弱の滞在で帰ることになりました。でもこの鳥の声と波の音をその場で太陽の光や風を感じながら、1時間聴いてるだけでも五感が刺激されます。
見頃の花が群生しているところでずっと一人でいられるような場所(車の音さえ聞こえない)は貴重なので、また帰ってきたいなと思います。
ヤブツバキというと茶の花としても知られていて、お寺とかでよく見かけるせいか、山の花のようなイメージを抱いていましたけど、海との関係がとても深いことがわかりました。
そういえば高知県の足摺岬へ行ったときもツバキがすごかったですわ。
ツバキ科の植物はサカキなどあり、神木的な役割のものが多い。
その中でもツバキはより女性的な要素があるような気がします。
そうそう、そこにいると花がまるごとばさっと落ちる音が時々あり、落ち方もすごいなあと思います。
落ちたところをよく見ると真ん中に蜜がついているけど、ちょっと触っただけで落ちる状態の花もあります。
つまりは自らまるごと落ちるのです。
同じツバキ科のさざんかはバラバラに落ちるのに、なぜツバキはそういう落ち方をするのでしょうね。