フラワーエッセンスの植物研究ノート

自然や植物とのつながり、フラワーエッセンスのことなど

【本】植物のかたちとはたらき

ヒーリングハーブ社のジュリアン・バーナードさんの本の邦訳である「植物のかたちとはたらき」が昨年秋に出版されました。

 

こちらの本は通常の本屋さんで流通されていないため、以下のサイトからの申し込みとなります。

バッチのフラワーレメディー「植物のかたちとはたらき」

 

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トゥリーエンジェルオラクル

 

The Tree Angel Oracle: 樹木の天使からのメッセージ

 

アマゾンで洋書扱いのこのカードを見ていて、気になっていたのですが、日本語版が出ていたから、購入しました。「フラワーエッセンスヒーリング」の著者であるホワード七歩子さんによる訳となっています。

 

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かぐや姫の内界の庭

かぐや姫の物語 [DVD]




高畑勲監督の「かぐや姫の物語」はここ数年見た映画の中では、私には強いインパクトをもたらした。

 

物語の筋通りに見れば、どうということがないのかもしれないが、8年という歳月をかけて、深く思索された上で作られた作品なので、その深さが伝わってくる。

 

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1000年の重みとエネルギー

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 ずっと会いたかった樹齢千年のオリーブの木に会いにいきました。

 

祭壇のように特別な場所に植えられています。

 

この木には物語があり、この木をみつけたプラントハンターの西畠さん、この木を植える場所を提供したヘルシーランドさんにより、2011年3月12日に到着したとのこと。

 

詳しくはこちらを。

 

 

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根もとはこんな感じ。

 

 

 

そういえばafetの観察会では根元を描く人が多かったけど、思わず描きたくなるしわしわの根。

 

 

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 しわしわなのに、フレッシュな葉っぱと蕾がつきます。

 

 

 

案内してくださったヘルシーランドの方もとても親切丁寧でお話できてよかったです。

 

 

その話でシンパクという巨樹の話が出て、そのままシンパクも見に行くことに。

 

樹齢1500年だそう。

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ものすごい大木でした。オリーブとはまた全然違う迫力。

 

外からの全体の枝の様子。

 

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シンパクってイブキ科の木らしいのですが、調べると盆栽でたくさん画像が出てきました。

 

あの盆栽のような小さいのが1500年も生きているとは! !

 

 

1000年ぐらい前というとほとんど古代です。

 

木はそんなに長生きをするのです。たとえ自分が生まれたときに植えたとしても、死んだ後、何百年も生きる木もあります。

 

1000年の過去があり、これから生まれたとしたら、1000年先の未来がある。

 

これが長生きをする木の運命。

 

人間はその中の短い時間と何分かのエネルギーしかありません。

 

こうした巨樹は地球のアースポイントのように思われます。それだけの巨大なエネルギーがそこにあるパワースポット。私たちはそこにいるだけで十分にアースされるような気がします。

 

 

ときどきは大きな木に会いに行かないとね。

 

 

大きな木って杉とか松とかいろいろあるけれど、オリーブはちょっと女性的な感じですね。

平和の女神アテナの象徴からきてるのかな。

スクレランサス

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先日、木場公園で植物観察をおこないました。

一番の収穫はスクレランサス(シバツメクサ)の花を確認できたこと!

 

前は夏だったから、すでに何もなくなってたけど、5月のこの時期に花が見られるんですね。

 

写真は観察会に参加された方より提供していただきました。

とても小さいので写真が難しいのです。

 

バッチ・バックの写真でしか見たことないと、実際みてみるとなんと小さく見過ごしそうな植物か!!

 

スクレランサスについてはジュリアン・バーナードがとても面白い解説をしてくれてます。

 

ヒーリングハーブス動画へ。

 

 

スクレランサスは2つの選択肢に揺れて、決断できない人に・・という感じで言われていますが、

2つの間で揺れるものに関して働きかけます。

 

たとえば平衡感覚ということで、時差ボケや乗り物酔いに。

 

右脳と左脳の統合ということで、思考と感情がうまくつながらないとか、片づけがうまくできない、言語と思考がつながらないなど。

 

ホルモンバランスや感情バランスが取りにくかったりする傾向の方にもよさそうです。

 

しかし、これはよくスクレランサスをセルフケアとして簡単に使用している例であり、スクレランサスは12ヒーラーのひとつにもなっていて、個人の性質として、選択することにエネルギーをいつも使っていて、時間はかかるけど、自分で解決しようとする物静かな目立たない人という感じです。

 

迷っていて、いろんな人にアドバイスを求めるセラトーとは違っています。

 

花弁がなく、茎や葉と同じ緑色をしているので、緑というバランスをとる働きも関係しているかな。

 

乾燥している場所にあったりして、水気は感じられず、1年草なので根も深いわけでもありません。

風の元素が優勢でしょうか。

 

 

2つのものの間にゆれるのは双子座や天秤座にも関連しそうです。

 

上野七歩子さんの本でスクレランサスについて新しい視点が加えられていましたが、決められないという性質はある意味、育った環境からの影響のほうが通常はあるように思われます。

個性としてあるものだろうか・・という疑問もあります。

ただ、バランスをとることがその人にとってのテーマであるならば、もともとバランスさせようとする双子や天秤の要素を月などに持っている可能性はあるかもしれません。

 

2つあるものとして、肺や腎臓、卵巣などあります。脳も右脳と左脳にわかれています。

神経も交感神経と副交感神経とあります。

常に2つあるものはバランスをとろうと働きます。

 

どちらかをとることもなく、バランスをとる。センタリングすること・・それがスクレランサスの性質だと思います。

 

 

どこかで読みましたが、スクレランサスの傾向の人はフラワーエッセンスのセッションを受けるまでに何か月もかかるとか(笑)そうねえ、確かに難しいかも。

 

しかし、実際その植物を目にするとやはり身近に感じます。

また、日本に帰化していることを考えると日本人には必要な人が多いかもしれません。

どっちにすべきかと悩んでエネルギーをそのことに使っている人多いから。

セージのフラワーエッセンス(経験から作られた智慧)

イギリスのことわざに「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」というのがあるそうです。

 

ちょうどいま、うちにあるコモンセージの花が咲いてます。

 

一番最初にハーブを種から育てたときにもセージを育てていました。

それも何年もあったけど、あまりに植えっぱなしにしてたから枯れてしまいましたが。

セージは消化をよくするからお肉料理によく使われます。

 

私もハンバーグによく混ぜてました。

 

ホワイトセージはすでに育ててたけど、昨年セージに再び関心が高まり、コモンセージとクラリセージの苗を購入し、セージのお茶もときどき飲むようになりました。

 

フラワーエッセンスもFESにセージがあります。

よく似た名前のものでセージブラッシュというのもありますが、こちらはヨモギ系の植物なので、シソ科のセージとは異なります。フラワーエッセンスもセージブラッシュは使いたがる人が多いものの、調べたところ、セージのフラワーエッセンスの体験談はなさそうです(笑)

 

それほど地味ーな印象なのでしょう。

 

レパートリーをみてみると、セージのフラワーエッセンスは人生の半ばぐらいの人が服用するような印象があります。半ばといっても老齢期とか思う人もいるかもしれません。

しかし、どちらかというと40代以降ぐらいの人にふさわしい花のように思います。

 

私にとってはまさに 今でしょ!(笑)

 

薬草としてのセージは実は更年期に役立つものとして紹介されています。

エリザベス・ブルークさんの「ハーブ占星術」ではセージは木星のハーブになっています。

 

セージにはエストロゲンに似た物質が含まれているのでホルモン分泌を調整します。

ホットフラッシュや気温の変化による過敏症、大量出血などに特に効果があるとも書かれています。

 

ハーブティーを飲むとすっきりした清涼感と浄化されるような感じがして、喉の痛みも緩和します。

エリザベスさんの本にも喉のチャクラに作用し、言語表現、自己表現がブロックされている場合にもよいいう風に書かれていました。また通過儀礼にも使われるとか。

 

 

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写真わかりづらいかもしれませんが、セージの花の咲き方は葉とともに成長します。

これの前の状態の写真があればいいけれど、新しい葉が作られてるのかなというような塊が最初できるのです。花の外側にある葉は花が開いてくると枯れていきます。

これはとても面白い部分だと思います。

 

ヒーリングハーブ社のジュリアン・バーナードによると葉は風の要素、知性をあらわすので、葉のつき方がその植物の知性の状態と関連するそうです。

セージは花と葉がかなり密接です。知性に守られ花のために使われます。

 

セージは種類も豊富ですが、セージの特徴はその葉の美しさと花の色の発色のよさがあります。

シソ科はだいたいはそうなのですが、セージは紫色のバリエーションが豊富です。

紫という色、葉が主体となり、花に導く過程、儀式などで使われてきた歴史など経験をとおした智慧、英知を感じさせてくれます。

 

 

セージのフラワーエッセンスは昨年の秋から冬にかけて服用していました。

面白かったのはけっこう自分に合ってるかもというのと、いろんなインスピレーションが浮かびやすかったり、思考を使う仕事がはかどったこと。

 

何か自分が形にしたいと思うけど、具体的にならない、まとまらないというときによいかもしれません。

 

レパートリーでは「人生経験から智慧を導きだすことができる。自己の人生の過程を高い視点から見ることができる」と書かれています。

まさに人生のある段階で自分を見つめなおすときによいでしょう。

 

更年期の項目にはこんなことも書かれています。

「老賢女のアーキタイプ。自己の新しい段階に移行するのに。人生経験に価値を認め、祝福する能力」

 

 

また服用したいなと思っているエッセンスです。

 

これまで自分自身のためにいろいろやってきたことを、社会や他者に対して使っていくための統合期間

って必要かなーと思っています。

自分のことはまだまだではあるけれど、それまで経験してきたことをいったん自分で認め、統合していくのは大切だと思います。それがなく流されて(特に人生の後半はどんどん時間が早く感じる)過ごしていると、無意味なものに感じてウツになってしまうのかもしれません。

 

とても地味で私もそれまであまり関心を持っていなかったフラワーエッセンスですが、心強い花じゃないかと思います。

Bachエッセンスと関係性

バック(バッチ)のエッセンスをエネルギーの視点、特に関係性というところから見てみると案外面白い発見があります。

 

少し前までウォルナットのフラワーエッセンスを服用してました。

 

ウォルナットはよく移行期に新しい環境などになじむとか古い影響を受けないようにするといったことで、環境が変わったときや移行期、新しい習慣になじむためになどで使われたりするエッセンスです。

 

クルミの新芽が出る頃、独特の香りを出して、寄せ付けないようにして守るそうです。

また、クルミの実そのものは人間の脳にも似ていて、固い殻に守られています。

 

そんなところから保護として働く性質をみてとれます。

 

また、以前シュタイナーの本でも読みましたが、クルミの木はよく墓地に植えられていて、墓地からの影響を受けないように人の住んでいる地域の水を守っているというようなことを書いてあったように思います。

(あいまいですみません)

 

 

 

このエッセンスは影響を受けやすい人が保護として使えるようにも思います。

 

アメリカのバックエッセンスの研究をされていたジェシカ・ベアは12ヒーラーを3つのグループにわけました。

 

ENABLERS

ミムルス

ジェンティアン

セラトー

セントーリー

 

MEDIATORS

クレマチス

アグリモニー

スクレランサス

ウォーターヴァイオレット

 

DOMINATORS

インペイシェンス

ヴァーベイン

ロックローズ

チコリー

 

 

 

バックエッセンスをエネルギーとしてみてみると、強くオーラが大きくまわりへの影響が強かったり、干渉したりするものと弱く、敏感でまわりとの境界が薄く影響を受けやすいもの、そのどちらでもないものとしてわけられるということになるようです。

 

ENABLERSは意志が弱いタイプ、DOMINATORSは意志が強いタイプ、MEDIATORSは中立というかどちらでもないタイプらしいです。

 

 

それらは植物の状態をみても、まわりの植物が押されるほどにはびこり、繁殖旺盛な植物はあきらかに干渉系ですね。セントーリはまわりの植物の間に挟まるように生育して、邪魔しないようにしています。

小さな野草などはセントーリのようなものが多いですね。日本の植物ってけっこうそういう小さい野草が多いように思われます。

 

同じ影響を受けやすいとしても、セントーリーそのものは内面の力を育て、意志を強くすることでまわりに対して、自分の意志を出すことができるように助けてくれます。

 

ウォルナットは私の感覚では外からの影響がストレートに入ってくるのではなく、緩衝材になっているかのように自分への影響の受け方が違うように感じます。内側から強くなるのではなく、受けにくくなるという感じです。

 

そんな意味ではけっこう頻繁に使えるもののひとつではないかなと思います。

 

エドワード・バック医師が医師という仕事を捨て、まわりからすると理解できないようなフラワーエッセンスという植物療法に打ち込むには周りの言葉はグサグサ刺さるものだったのではないかと思います。そんなときにウォルナットにたどり着いたのではないでしょうか。

 

自分が本当にやりたいことをやるためには周りからの言葉に影響されることなく、自分を保っていなければなりません。特にまだそれが固まっていないときにそれをやろうとしているときにはほんとに揺れることだと思います。

ウォルナットはバックの38種類の中でももっとも保護の働きがあるようです。

 

ほかにもたとえばビーチは枝を大きく広げて、天蓋のようになり、ビーチの木の下には日光が届きにくくなるため、植物が生えにくくなるなど書かれていますが、テリトリーと少し関係があります。

用心深い猫とかに使うこともあります。自分の領域に何者かが入ってくることに寛容でいられなくなったりする傾向の人に使ったりもします。これはウォルナットと少し逆のような感じになりますが、まわりに対して受容し、批判的な見方ではなく、不完全なままでもそこに新しい見方ができるように助けてくれます。

 

 

レッドチェスナットは他者について心配してしまう傾向が強い人のエッセンスですが、言葉のみからすると干渉しているかのように見えますが、干渉しているわけではないと思います。個人の中での恐れがあり、その対象が愛する人に何かあったら・・という心配が強く出るというものです。エネルギーだけとると確かに他者に対して向けられてはいます。

 

 

バインはバックエッセンスの中でも一番他者に対して影響が強く、支配的な印象を受けます。

チコリーのように自分のほうに関心を持ってもらいたいから干渉してくるのとは違い、もともとワンマンでたくましいタイプではないかと思います。リーダーシップをとりたいというほうが近いでしょうか。

 

 

インペイシェンスも非常に繁殖力が旺盛で、イギリスでは外から持ち込まれた植物であるのに、繁殖しすぎて有害植物となっていたりします。インペイシェンスを支配的ととる人もいますが、この植物のエネルギーは待っていることができないという衝動があります。バインはぶどうの木なので、成長は実はそんなに早くはありません。しかしかなり長生きします。インペイシェンスはあっという間に成長し、サイクルは1年で終わります。そんな意味でインペイシェンスはエネルギーは強いのですが、持続性が長いわけではありません。

でも、待つという時間の感覚を養うことに役立つエッセンスです。

 

 

中立タイプはウォーターヴァイオレットのように誰からも干渉されたくなく、一人になりたいので、静かな沼地にひっそりと育ちます。こちらからも干渉することもありません。他者と離れています。

カタクリとかも群生はするけど、隠遁者のような感じですよね。

 

 

 

そのように固有の植物のエネルギー(まわりとの関係や成長過程などから)を見ていくと、他者との関わり方に対して選ばれることができるかもしれません。

 

 

自分自身に対してみてみるとしたら、

まず影響を受けやすいか受けにくいか、強いか弱いか、頑固か柔軟性があるか

他者との関係で自分をあまり出さないか主張するか自分の意見や意志がわからなくなるのか、

言わないけど、肉体症状に出やすいかなど

 

考えた上で自分のパターンにあった植物を探してみてはどうでしょうか。

 

日本の植物でそれに近いものがあるでしょうか。

 

ウォルナットのように時期的に今だったらこういう植物というのもあると思います。

 

そのどちらも考えてみると面白いかなと思います。