ヒガンバナ冬~春・夏~秋
この記事は2006年10月3日に書いた記事です。
一年間ヒガンバナの観察をした。
といってもたまに様子を見に行くだけ。
昨年の冬は例年になく、大雪が各地で降り、寒い冬だった。
のにもかかわらず、青々とした葉を繁らせ球根を温めていた。
もちろん冬の間は光合成を十分にして栄養を蓄える。
地中にエネルギーをために貯めて、秋に爆発って感じなのでしょうか。
春になり、少しずつ葉の色が黄色がかってなくなっていく。
真夏は地上には何も出ていない。
貯めの準備状態ですね。
そして秋。今年は全体的に植物の花の時期が遅めで、
ヒガンバナも遅かった。
秋分の頃。やっと芽がでる。
芽といってもすでに蕾をこしらえた状態で大地に顔をにょきにょき出す。
2枚の黄緑の包に包まれた状態で。
それが少しずつ開いて、放射状に花火のように広がる。
9月25日3日後、すでにこんなにのびている。
その翌日、9月26日。ひとつしか咲いてなかった花は満開。
花は4~8房でひとつの花になる。
6つが一番多い。8つの場合真ん中にふたつつぼみを囲んだ状態になるので、
一番最後にこの真ん中のふたつの花が開く。
10月3日あとからのびた花も満開で赤の隙間が少なくなる。
★再生のちから
彼岸花は地上に頭を出してからぐっと1mくらいのびて
満開までは約1週間くらいとすこぶる早い。
これが再生の力なのか。
すばやく変化を乗り越えるために必要な力、
変容の力を含む植物は蕾から花までの成長がかなり早い。
逆にゆっくりゆっくり内面を育てて成長させる力をもつものは
枇杷のように蕾から花開くまで非常にゆっくりしたペースなのではないだろうか。
彼岸花のエッセンスを使うときというのはファイアーウィードとかもそうだけど、
早く変容させたいというときに取るものではない。
自己の準備が整って変化がやってこようとしているとき、
あるいはどちらかというと自分の準備を先延ばししているうちに
強い意志の力で変えさせられようと
破壊的な状況に追い込まれたときのほうが適切かもしれない。
タイミングを考えるエッセンスではあるけれど。
一応、花が咲かない期間に地中でかなり溜め込まれているため、
溜めたものを洗い流すという作用があると思う。
赤いエネルギーを天に向かって流すというイメージ。
この光沢のある赤が取り込まれ、死と再生のアーキタイプを形作る。
死と再生はすなわち、女性にとっては生理のサイクルともつながりがあり、
この花は女性にとって体験する死と再生の力をより明確にしたいとき
にもふさわしい花かと思われる。
少々邪道かもしれないけど、
更年期などにポムグラネイトやこおにゆり、ハイビスカスといったエッセンスと
あわせてみるのもよいだろう。
(って自分がそれで取ったりしてるけど・・・)
昨年考察した彼岸花についてのレポートは