フラワーエッセンスの植物研究ノート

自然や植物とのつながり、フラワーエッセンスのことなど

占星術をフラワーエッセンス療法に取り入れるには

エドワード・バック(バッチ)医師の書き残したものに12ヒーラーと生まれたときに月がどの星座に位置していたかを関連づけているようなことを書いています。

しかし、バック医師は確信がもてず結果的に関連づけてはおりません。

 

後にピーター・ダミアンによって書かれた「バッチ・フラワーレメディーの占星学」では12ヒーラーの花を12星座に振り分けております。

それによってトリートメントレメディーを作る作り方も書かれてはおりますが、簡単なあてはめのようで、疑問に思うところはあります。

 

 

象徴というのはそれほどはっきりした形はないため、ひとつの花をとってもそこに金星的な性質も見られるが、木星的でもあるという風に100%これというあてはめ方には無理があるからです。

 

また占いのように生年月日からあなたの花はこれ!とはっきり出されるのも異議があります。

その花と本当に相性がいいかどうかは服用してみなければわからないからです。

 

まるでコンピューター診断であなたにぴったりのお相手はこの方ですと言われるようなもので、どう感じるのかは生身の人間であれば違うこともありえるのです。

 

 

そうしたことを考えると占星術を参考にしながらフラワーエッセンスを服用するには、必ずしも簡単にはおこなえないと思います。

 

 

占星術のチャートは個人の魂の地図でもあります。いわば道具のひとつ。

そのチャートの通りに生きることが目的ではありません。

自分がどんな傾向にあり、どんな可能性があるのかを知り、それを越えていくことも視野に入れることができます。

 

 

バック医師はこんな風に書いてます。

 

占星術師は惑星を重視し過ぎています。というのも、人が自分らしい個性を保ち、自らに忠実でいたら、惑星や外部の影響を恐れる必要はないからです。レメディーは、私たちが自分の個性を保ち続けられるよう促すものです。人が直接惑星の影響を受けるのは、成長の早い段階にしかありません。ひとたび愛を養うならば-その愛が仲間に対する心からの慈愛であるなら-私たちは自分に影響を及ぼしている惑星から自由になれます。そして、運命という限界をなくし、どんなことがあっても自分だけの人生という船の舵取りができるようになるのです。』エドワード・バッチ著作集・12ヒーラーズ113P BABジャパン

 

 

まずは自分のチャートを出してみて、基本的な占星術の本を照らし合わせながら、自分の傾向をみてみます。その中で自分の人生の主要なテーマとなる惑星や星座、ハウスは何かなど強い影響のものや弱いものを考えてみましょう。

 

 

進行や経過については複雑になるのでもう少し勉強してみないとわかりにくいですが、惑星の年齢域をみるという見方もあります。

 

人生のどのあたりにいるかでその期間の簡単なテーマや傾向性がわかります。

 

例えば、少し前に記事を書いた木星は中年期にあたります。

 

そうすれば自分の出生の木星がどこに位置しているのかをみます。

 

木星の一個前の年齢域である火星と大きく星座も変わっていれば、中年期に入りがらっと変わった傾向が出ている場合があるでしょう。

 

 

自分は木星の領域をどのくらい使っているだろうか、あるいは意識しているだろうかということも考えます。

木星の入っているハウスやアスペクトにより、どういう風に木星を自分が使っているのか検討します。

こう使っている傾向があるともいえるし、こう使える可能性があるともいえます。

 

その上で中年期である自分をよりよくしていくためのものは何かをキーワードなど書きとめていきます。

 

 

そのキーワードから膨らまし、花の形をとらせるとしたらどんな花であるのか、さまざまな内なる対話によって導いていきます。必ずそこはキーワードのみで選ぶのではなく、自分に出来る限りフィットされる花の存在であることが重要です。

 

 

どんなときもそこには内面の対話を必要とします。

 

 

『本当の知識というものは、必ず心の内側からもたらされるものだ。魂との静かな交流によって授けられる。』エドワード・バッチ著作集 50p

 

 

そうして選ばれた花のエッセンスを服用することにより、その惑星の領域は意識化されます。

 

 

ツールを使っても使わなくても、内面でのプロセスなしでフラワーエッセンス療法で変容していくことは難しいのではないかと思います。