フラワーエッセンスの植物研究ノート

自然や植物とのつながり、フラワーエッセンスのことなど

アルニカ・スターオブベツレヘムとトラウマ

前からちょっと気になっていたこと。

 

 

アルニカやスターオブベツレヘムを使うとトラウマとなった嫌な感情や体験をまた味あわないといけないのでは、とかネガティブな状態になりそうと思って避けていることがあるようだ。

 

アルニカやスターオブベツレヘムを服用するとショックが楽になると思ってみんな飲むと思っていたら、案外逆に思っていた人もいたということだ。

 

 

また、逆にそれを使用するとトラウマとなっている状態がなくなるという風に思っている場合もある。

 

 

 

一方では軽くなると思っているのに、一方では重くなると思っている。

軽くなると思っている人は飲んでそれほどネガティブな反応をしめすことはない。

飲みたいと思って飲むのとためらって飲むのとでは反応は異なることもある。

 

 

これはアルニカやスターオブベツレヘムに限ることではない。

 

使用する人間が特定のフラワーエッセンスに対してどのような解釈を持っているのかにかかっている。

 

 

ちなみにスターオブベツレヘム精神科医神田橋條治先生もPTSDの治療に使用しており、『外傷体験を思い出したときの心の揺れる程度が軽くなるので、そのときにその問題について話しあえる』と言われている。

 

神田橋先生の治療はそのものがかなり独特で、あんまり独特なものが多いので、この人水瓶座っぽいと思っていたらやはり水瓶座生まれだった。とはいえ治療者としては名医である。

 

 

フラワーエッセンスそのものがその人の行動を変えさせたり、嫌な体験を促すのでもなく、病気を治すものではない。何度もそれは本に書かれてあったり、言われてはいるのだけど、なぜか理解されていないことがある。

 

 

フラワーエッセンスを使用するときに本を隈なく読んで選択する人は書かれてある言葉に大きく左右されている。言葉は同じ言葉を使っていても受け取る人によって解釈は異なることが多い。

 

それはメールの文章でいろんな行き違いが常々おこっていることからもわかる。

 

 

書かれてあることがすべてだとたいていの人は思うので、あるエッセンスを飲用して、書かれてある意味通りのことが何もないと「変化がない」と思う人はものすごく多い。

そのエッセンスの作用は本に書かれていない形であらわれているかもしれないのだけれど。

 

 

かといって何も意味がわからないと選ぶのはよりいっそう難しい。

 

 

「母親」という言葉が書かれてあると投影が入り、ネガティブな反応をしめす人もいる。

言葉は思ったよりも強い。

 

マリポサリリーの花の写真からはポジティブなイメージを持っていても、書かれてある「母親」という言葉がひっかかることもある。

 

 

ただ、その場合はすでにその人は向き合おうという状態ではないことがわかるので、むしろ避けたほうがよい。先のアルニカやスターオブベツレヘムも思い出すのではと不安になっているなら取り組める状態になるまで使用しないでよいと思う。

 

どのエッセンスも「キーワード」はあるけれど、それを解釈してこうなるのでは・・・と思うのはこちら側だけ。エッセンスそのものがそうしているのではないということが言いたかった。

 

 

根本的に本人がそのキーワードのことを避けたいと思う状態で向き合いたくないのなら、関連する花も納得がいく形で使用できるまで待つことだ。

 

 

言葉に影響されている解釈・思い込みを変える方法がある。

 

 

実際にその花を観察することだ。

 

 

 

スターオブベツレヘム(オオアマナ)はもう終わりかな。

機会があればぜひ、見に行かれるといいかも。関東は多いみたいだし。

 

前にブログで紹介したスターオブベツレヘムの記事。

 

 

 

一人で解釈して思い込むとだんだん特定のエッセンスが決めつけになりがちになる。

もっと自由に花についての理解を深めるようにしていくことが、結果的に選択そのものが言葉だけに偏らなくなる。左脳より右脳を使った選択になっていく。

 

  

また、何のエッセンスか知らずに飲んで体感してみると意外な花のエッセンスの作用(自分への)に気づくこともある。それが個々に反応が違うことも。

 

 

フラワーエッセンスは頭で解釈して、使用するものではない。

こうなるだろうという予想や期待からずれることもある。

必ず本に書いてあるとおりにならないとおかしいというのではない。

 

書かれてあることはすべてではなく、花の性質の一部にすぎない。

 

花への印象が個々に違うように、エッセンスの作用は個々に異なる。

 

 

そのことを思いながら、気になるエッセンスで選択に迷っていたら

 

・試しにちょっと飲んでみて自分の反応を確認してみる。

・その花を観察できるものならじっくり観察してみる。

・自分が取り組む準備ができているのか確認する。

・取り組むテーマと自分の現在の状態を照らし合わせながら、どんな花が本当に必要か時間をかけて

決まるまでボトルを作らない。

 

 

というところかな。

 

 

よくありがちなのが、これもあれもでちぐはぐな組み合わせで服用してどう作用していたのかわからないというようなパターン。また絞りきれず、どれも絶対にはずせないと思い込んでいる。

自分で選択して使用されている方の場合、これではプロセスは進みにくいかと思われる。

 

 

しかしどうあっても考え方を柔軟にしないとフラワーエッセンス療法を魂の療法として使うことは出来ない。その場合はプラクティショナーのサポートを得たほうがよいかと思う。

自分が思うエッセンスとはまったく考えたことがないような花が出てくることがあるから。

 

 

フラワーエッセンスは確かに自分でおこなえる植物療法のひとつで、だからこそ誰にも相談せずに自分で解決したいと望む傾向の強い人にはもってこいな感じもする。ただ、それを心の成長と癒しに使っていくには一人では限界がある。

 

出来れば併用療法のひとつとして使ってほしいかなと思う。

 

 

 

 

 

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Bachエッセンスのひとつであるオリーブという植物を花の時期に体感的に理解を深められるように樹齢のあるオリーブの木々に囲まれておこないます。参加お待ちしております。

 

 

 

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【フラワーエッセンスと占星術】太陽を象徴するフラワーエッセンス

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日本は日出る処の国であり、日の丸を国旗とし、太陽神であるアマテラスを奉っている国です。

太陽を神とするのと自分の中の太陽を意識するかどうかはちょっと別かもしれません。

日本人の性格からして奥ゆかしく、自分を卑下するような日本語を使い、和を乱すようなことはせず、控えめに主張する傾向があります。

 

占星術の年齢域では太陽年齢は25歳から35歳で、このときに自分の太陽意識を発達させるのですが、通常なかなかそれを発揮できる人は少ないと思います。

 

太陽は自己実現に深く関係します。自分が社会に対して活動する資質をどれだけ発達させられるのか、それどころか現在は25歳から35歳でニート・フリーター、失業者という立場の人も少なくなく、自己の太陽の性質を感じられる人自体が少ないのではないかと思うことがあります。

 

松村潔さんの「占星術のシクミがわかる本」という本にこんな記述があります。

 

ユダヤ教に由来する神秘思想カバラでは、太陽には「犠牲」という意味があると記されていますが、古い肉体や古い環境を犠牲にして、新しい環境に全身で飛込めば、古い記憶は一度失われても、その本質は、新しい環境で再生し、失うものなど何もないどころか、さらに優れた価値を見出すことになるのです。思いきって失えば失うほど、再生は完全な形で起こります。』

 

 

これを読んで、太陽は何かを得ようとしている自分であり、自分を生まれ変わらせるものであり、本来の自分の輝きでもあるなと思いました。

 

さらに松村さんの同本より

『太陽の働きの極意は、何かを得ようとするときに、それが外からやってくるものではなく、自分の中で意欲的に意志することで、結果的に、外界からのチャンスが引き寄せられてくる、という現実を認識することです。危ないときに、誰かに助けてほしいと願うことなく、自分を信じるから、自分は大丈夫だと確信し、そのように行動することで、結果的に助かることに似ています。』

 

 

フラワーエッセンスを使うときにこの太陽は重要なポイントでもあります。

フラワーエッセンスに何かしてほしいという考えではなく、自分がどう意図して花を選択し、主体的に扱っているかということで触媒作用の幅が大きくなるのです。

 

 

もともと生まれたときのチャートに太陽がハードアスベクトを形成し、傷ついていたり、あまり活動的でない場合、どうしても太陽の性質が弱くなります。

 

「自分という存在がわからない」

「自分がこの世にいる意味が見出せない」

「自分に価値があると思えない」

 

そうなると太陽は眠ったように意識の奥にひっこんで、アマテラスが岩戸の中に隠れたように闇が広がります。

それがウツとして症状であらわれる場合もあります。

日本は自殺者が多く、ウツを煩う人が非常に多いのも何かそんなことと関係するのではないかとも思います。

 

太陽の意味は「能動性、男性性、自我、自己、意識的な姿勢、社会で発揮すること、自己実現など」。

 

太陽を象徴する花と言えば、サンフラワー、ひまわりですが、この花はもともとメキシコあたりの花で日本人的かというと微妙です。それがぴったり合う人もいるのですが。

 

ひまわりは陽の要素がとても強い花で、FESのフラワーエッセンスにあります。

太陽の力をバランスさせる働きを持ち、自己の真の輝きや男性性を引き出してくれます。

 

自信がないからいきなりサンフラワーを使うというよりも、自分を卑下する傾向のある人が自信をとってつけたように追加するというのはどうも難しい気がします。

もともとの性質がサンフラワータイプの人ならともかく。

自分とサンフラワー、太陽と自分の関係をよーく考えた上で使うといいかもしれません。

 

太陽の性質をもつ花・植物の特徴は

 

★基本、夏至近く・夏の花であり、日照時間を多く必要とする。

★安定感があり、強い花である。(茎など特に)

★主張するように目立つ花

★横にはうのではなく、垂直に伸びる。

★群生することもあるが、ひとつでも開花できる。

★色は輝くような黄色やオレンジで花の形は全体に丸い形

★温かく乾いた性質、柑橘系の果物ができる植物。

 

 

この条件に合いそうなフラワーエッセンスとなっている花は

 

サンフラワー(FES)

アンジェリカ(FES)

チコリ(Bach)

エケネイシャ(FES)

カリフォルニアポピー(FES)

カレンデュラ(FES)

ジニア(FES)

ダンデライオン(FES)

ヤロウ(FES)

ブラックアイドスーザン(FES)

タンジー(FES)

ゴールデンロッド(FES)

 

 

バターカップ(FES)、セントジョンズワート(FES)、ローズマリー(FES)も太陽と関連されている植物ですが、キク科植物のような個人性を強調する要素はそれほど強くはありません。しかし内側で輝かせる要素を持っていることは間違いないので、あげておきます。

 

 

最初に書いたように日本人は太陽の性質とリンクしている自我の構造が外国の人と比べ、ぱりっと境界がはつきりしていないため、いきなり自信なくおとなしい人にサンフラワーというと取ってつけたように感じます。

 

上記の植物の中で日本の地にわりと溶け込んでいる植物(近縁種含む)をさらに絞ると

カレンデュラバターカップセントジョンズワートダンデライオン、ヤロウ、アンジェリカあたりでしょうか。

 

タンジー外来種ですが、花そのものはそれほど目立ってはいなくて、日本人向きなかんじがします。観察できることがあればぜひ見てください。植物全体の大きさや茎の強さは非常にしっかりしています。

 

ゴールデンロッドは夏の花ではないのですが、垂直に伸びる個人性と黄色という色からあげました。また、日本にもアキノキリンソウやセイダカアワダチソウなど近縁種もあり、なじみがあります。

 

 

カリフォルニアポピーは日本にはもともとありませんが、近年日本で帰化しているナガミヒナゲシカリフォルニアポピーに少し似たオレンジの明るい花を咲かせています。

ルミニスエッセンティアという日本のフラワーエッセンスの中にナガミヒナゲシはあります。他にもたんぽぽ、きんぽうげもルミニスに含まれます。

 

写真を眺めて(あるいはネットでいろんな写真をみて)、何か非常に惹かれる花がないか見てみましょう。

 

 

◆どんなときに取り組むべきか。

 

 

太陽意識を発達させるのはユング心理学の個性化と同じようなものなので、常時取り組むことが出来ますが、太陽は父親(日本では母親にあてることもできる)と関連づけられているので、まず自分と両親との関係に取り組みたいときに考えることが出来ます。

 

あと実際に自分と太陽について考えます。太陽は一年の周期を持つので、一年という枠で見てみます。春、夏、秋、冬と自分の意識の変化に特徴があるでしょうか。

 

それから自己実現として、自分について書き留めます。

やりたいことは何か、何をやることで自分は喜びを感じるのか、自分をどのように主張できているのか、主張できないのはどんなときか、自分についてどう感じるのかなど。

自己観察記録をつけます。

 

 

実際、自己実現というテーマで取り組みたい人はワイルドオート(Bach)、カリフォルニアワイルドローズ(FES)、ブラックベリー(FES)、セルフヒール(FES)、セントーリ(Bach)、ラーチ(Bach)、マウンテンプライド(FES)、トランペットヴァイン(FES)など組み合わせながらおこなうとよいサポートとなります。

 

 

自分の存在意義は得ようとしてすぐ得られるものではないと思います。

自分はこれをやりたいと思ってはいても、はたしてそうなのか?と思うときもあるし、誰からも必要とされていないような感じになるときもあります。

自分を輝かし、それを思い出させてくれるような花、自分にとっての太陽という象徴の花をひとつ探すのはタイプレメディーと近いことかもしれませんが、その花を意識するだけで心強く感じるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ツリフネソウ(インペイシェンス)についての考察

Bachのフラワーエッセンスの中でエドワード・バック医師が最初に作ったフラワーエッセンスはインペイシェンス(インパチェンスとも呼ばれる)Impatiens gladulifera 和名ではオニツリフネソウ

ですが、それの近縁種の日本版にあたるのがツリフネソウ(Impatiens textori)です。

 

 

★釣りとツリフネソウ

 

花の様子などは英国のものとはかなり違う印象で、特に日本のツリフネソウは魚のように先にくるんとした巻きがはいっているところでしょうか。

 

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船を釣っているように見えるからツリフネソウという名前がついてますけど、魚のようにも見えますね。ちょうど観察に出かける2日前、知り合いの人が「今日釣りにいく」という話をしていて、それまで釣りの話は聞いたことなく、唐突だったのでちょっと聞いたら、最近始めたらしいのです。

しかし、何かユングシンクロニシティのようなものを感じ、「釣り」からすぐに連想して出てきたのは『釣りは気が短くせっかちな人に向いている趣味だ』と釣りをやっている人から昔聞いた言葉。

 

私は釣りをやったことはないけれど、半日ツリフネソウとともにいて、静かに釣りをしているような感覚に近いように思いました。釣れるのはマルハナバチさんなんですが・・。

 

その釣りをやる人とインペイシェンスの定義と何かかぶるようなものを感じるのはこじつけかもしれませんけど、おもしろいなと思いました。

 

 

★観察と定義

 

インペイシェンスの定義は種がパーンとはじけ飛ぶ様子が我慢しきれない様子と似ていることや繁殖力がすごく、他の植物を圧倒させるくらいぐんぐん占領するのが「干渉されずにすばやく一人で動く」様子に似ているなどから「気が短く、せっかちな方に」など言われています。

 

しかし、どうもよくわからなかったのが、これは春から夏にかけての花ではなく、暑さが落ち着いてから花がつき始め、陽のあたる乾燥した場所ではなく、水辺の近くに生育しているという点でした。

 

実際、ツリフネソウを前にすると定義のみから勝手に想像しがちな「陽気で活発なイメージ」よりも日陰に群生していることもあり、落ち着いた「陰」の要素の強い植物のように見えます。

しかも水辺に咲いてます。

全体は「動」というよりも「静」、「陽」というより「陰」、「外交的」というより「内向的」に見えるのです。特に日本のツリフネソウはキツリフネハガクレツリフネソウのように葉の下に隠れるものもあり、それはかなり引っ込んだイメージです。

 

しかし、しっかりした赤い茎や勢いよく生育し、さやがぱんぱんになってはじける感じは「陽」を感じさせます。

 

つまりは「陽」と「陰」の両方がこの植物には含まれているのではないでしょうか。

 

花のつくりの繊細さといくつかのパーツからなる内側へ続く安らぐ空間は「受け入れる」女性的なものを感じます。

 

これらは観察しないとわからない部分かもしれません。

ひとつの観察ポイントのみから定義と結びつけてそのイメージを膨らませてしまうと、その花の違う部分にあるアーキタイプが見えなくなります。

 

多角的に眺めることで全体をとらえることにより、アーキタイプを理解するそれが観察に求められるものだと思います。

 

 

★個人的な惑星考察

 

観察していて思ったのは個人的な考察ですが、この日本のツリフネソウは特に乙女座的だなと思いました。

ちょうど乙女座の時期に花が咲くこともありますが、この花の精密な感じのつくりやひっこんだ感じからだけですが。乙女座の支配星である水星は神経と関係があります。

乙女座気質は神経質で時間にもきっちりし、自分のやり方で進めたい人だったりします。

分析的だったり、冷静に判断したりということにも長けています。

日本人にも多いA型気質にも似ています。

 

日本人はもともとコントロールしたり、バランスさせたりするのが上手な民族ではないかなあと思います。

そのような意味で日本のツリフネソウのフラワーエッセンスがあると何かおもしろいものが作れそうな気はします。

 

 

水星、乙女座、火星、月に火の星座などからんでいる場合ちょっと必要な傾向はあるかもしれません。エドワード・バック医師のチャートを出してみました。(インペイシェンスは彼のタイプレメディーでもあるなどと言われているので)

風と土が研究者らしく優勢ですが、出生時間がわからないので違うかもしれませんけど、月が獅子座あたりのようです。他には火の星座はありません。水星(理性)が乙女座だからコントロールしたいのに感情(月)がうまくいかないみたいな状態だったかもしれません。

 

 

実際、火の要素ばかりの人は時間のことはそう気にならないのではないかと思います。(どうでしょうか・・。行動は早いけど)時間のあせりを感じるのは理性のほうかと思うので。

 

今回観察してみてほんと定義からのイメージだけで判断するのは理解がそこまでになってしまうなと感じました。その中でも特にインペイシェンスの女性的な面は理解されずに勘違いされがちかもと思いました。

 

 

 

 

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ウバユリの観察


以前からウバユリには興味を持っていて、じっくり観察したいものだと思っていた。

 

初めてお目にかかり、とても興味深い植物だと思った。

今後も観察は折々に続けてみたい。

 

 

ウバユリ

学名 Cardiocrinum cordatum

科属 ユリ科ウバユリ属

分布 関東地方以西、四国・九州地方

観察日と場所 2010/8/5 六甲高山植物

 

★植物の様子

 

花だけ見ると一見、ユリ属の仲間のようにみえる。

以前はユリ属に入っていたそうだが、葉はあまりに違う。

 

牧野富太郎の本にも「ユリ属から独立させて、別属のものとしている」と書かれてある。

 

その葉はこのような感じ。

 

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単子葉植物にはめずらしく、網状脈を持っている。

葉は全体に下部に集まり、ハートの形をしていて、とても大きい。

 

この葉は新芽のときは緑色のつやつやした葉っぱらしいが、花が咲くにつれ、だんだんと枯れたように(というより、虫に食われたかか病気になったような枯れ方)なってくる。

 

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ほかの葉っぱがかぶさって見にくいけど、枯れたような葉が花が咲き始めているウバユリの葉。なぜか真ん中に穴が開いたり、食われたような感じになったりしている。

 

花が咲く頃には葉がないので歯なしのおばあさんのようであるとして、「姥百合」と名がついたとか。また、葉によって花を育てているので、「乳母百合」という説もある。

 

この植物は全体は1mから1m50cmくらいで、花は長さ20cmくらい。

半日陰に生育するので、大きく目立つ。

花は7月~8月に開花で、花の時期は短く、見頃は1週間もないくらいだそう。

 

茎があまりにしっかりとしてまっすぐなので、木陰にあるとつる植物がたいてい巻きつかれていることが多い。

 

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つぼみの状態。

 

 

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このように下部に大きな葉があるが、下草より光を受け取れるよう葉はしたから20cmくらいのところから伸びている。茎はまっすぐ伸び、それに沿って葉が小さくなったようなものがどんどん先について、それに覆われた蕾が上に向かってついている。

 

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そこから花が伸びて横になり、開くようになっている。

 

花は緑がかった白で、4枚の花弁の上に2枚かぶさっているかのような形をとっている。ラッパ状に開き、先のほうしか反り返ることはない。

花の奥は濃い赤黒い斑点があった。

 

 

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横からみると緑色が残り、葉から花に変身したかのよう。

 

 

香りは書いてあるのには異臭を放っているなどとかかれてあったが、薄いジャスミンのような甘い香りがした。

 

 

葉は少し茶色くなったりしていても虫は一切ついていない。

 

 

ユリ科ユリ属との比較

 

ユリはイメージとしてはしなやかな茎を持ち、日当たりのよいところにあるユリは山の斜面などに生え、茎を曲げて花がぶら下がるように咲いていることも多い。

 

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花の重みで茎が曲がるというより、他のユリ科の花では花がひとつしかついていなくてもかなり曲がっているものもあり、決して重くないのに曲がっているところから、球根植物としては茎が太くしっかりしているが、栄養をとられると茎の支える力自体が弱くなってくるのではないかと思う。

 

 

そのように考えると根を深く張ることが出来ない球根植物なのに、ウバユリは太くしっかりとした茎でまっすぐに保つというのはかなりエネルギーを使っていることになる。

花というよりももしかしたら葉はこの茎を保つために養分を使っているのではないだろうか。

 

 

立ち姿はまったくヤマユリと対照的でおもしろい。

一方は日当たりのよい場所でめいいっぱい開いて私が主役!とばかりに花の形も香りも主張し、もう一方は日陰で他の緑と混ざるかのような色あいで目立たないはずなのに、直立不動でたたずんでいる。

 

ヤマユリは日本特有の花でありながら、日本人っぽくないような感じがしたりもするけれど、ウバユリのほうは日本の昔の女性っぽいイメージがする。

 

 

フラワーエッセンスがあるとおもしろいだろうと思う。

 

少なくともウバユリは茎のまっすぐさと人間の背骨との関係はあるのではないかとは思う。

心臓形と言われる葉の形や緑という色からハートに関係しそうな予感があったり、葉が成長を支えるところや、表舞台に立っていないところから、なにか「支える」という要素も感じられる。

そしてユリ科の特徴である水の要素といい、エッセンスがほしい!と思わせてくれる。

 

今後も毎年観察していきたい。

 

なお、ウバユリ属は他には北海道や東北のオオウバユリとヒマラヤのヒマラヤウバユリしかない。

 

 

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日本人と聖なる植物

最近、思うことがあり、ホーリィのエッセンスを飲んでます。

しかし、あらためてホーリィという植物を考えると、日本人がわざわざフラワーエッセンスにしようとは思わない西洋の植物だなあといまさらながらに思いました。

 

バックはホーリィはドルイド教で神聖とされている植物で冬至のときによく使われることからエッセンスを作りました。

 

日本でもいろんな行事の折にさまざまな植物を使いますが、そうなると日本人にとってホーリィのような植物があるのではないかとちょっと考えました。

 

 

ホーリィは調和が乱れると愛から切り離されていると感じて、孤独感が強くなります。

そのような状態はよくあることだと思うので、さまざまなところでこのエッセンスの必要性があると思います。

 

犯罪をおかす人の大部分がおそらくこの状態からはじまっているのではないでしょうか。そのため、まわりがうらやましかったり、自分だけ取り残されているような気になったり、疑いや怒りを感じたりすることが重なることで犯罪へと移行してしまうのかもしれません。

 

 

本来は神聖な愛が平等に降り注いでいるはずなのに簡単に聖人のようにはなれません。

 

ホーリィという植物はその意味にふさわしいと思いますが、あまりに日本人になじみが少ないので、何かそれに変わる神聖な植物があるかもしれないと思ったのです。

 

一番近いのは榊の木だと思います。

6月ごろに白い、ホーリィに似たような花を咲かせるそうです。(まだ見たことないのです)

 

とはいえ、ホーリィに変わるものではありません。

ホーリィの赤い実やとげのある葉や文化的な背景からハートに働く要素が考えられます。

また、西洋での「愛」という概念と東洋での「愛」は違うような気もします。とはいえ、西洋文化に近いところで現代の日本人は生活してますから、西洋的な意味を持つ植物も必要だと私は考えます。

 

ホーリィの名前は「Holy」でそのまま神聖なという意味で、榊は神の木と書くこともあり、「神聖な高い存在」を意識するのは共通でしょう。

 

 

日本人にとって神聖な植物はご神木になるような杉とかイチョウとか松とか桂などいろいろありますが、そういうエッセンスも興味深いですね。

 

あと、清明神社のキキョウや大神神社のササユリなど特別な花を神聖な植物としてまつられているところもあります。

 

また、お盆の頃になると仏教的な流れから蓮の花もかなり神聖な植物のひとつですし、日本人にとっては梅や桜も重要であったりします。

 

目立たない道端の花にも人を癒す力はありますが、このような何か特別な扱いをうける植物のエッセンスにも興味があり、自己の中の神性から切り離されていると思って、すごしてる大部分の人に力となりそうです。

 

 

榊のエッセンスがあれば飲んでみたいですね。

 

 

 

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フラワーエッセンスを使ったクリアリング

実は本を読んでいませんが、「ホ・オポノポノ」などに書かれてあるようなクリーニングしたり、クリアリングすることは何かを実現したい人にとって重要なステップであることはかなり知られるようになってきました。

 

しかし、なかなか染み付いた思い込みや自己イメージは自分がかなり意識していかないと取り除くことは難しいものです。

 

とくに自分が生まれてから、成人になるまでの間、ずっとネガティブな言葉をかけられ続けていたとしたら、成人になってからはじめてネガティブな言葉をかけられるようになった場合よりもより無意識に刻みこまれているものです。

 

理屈ではいろんな本に書かれてあるのでわかっているという人も多いと思いますが、それを自分が納得するまで実践し続けることが大切です。

 

 

ひとつのやり方ですが、フラワーエッセンスを併用してクリアリングをおこなうという方法を提示してみます。

 

 

1 クリアリングをおこなう時期ですが、自分にとってタイミングのいい期間を選んでください。誕生日の少し前がいい場合もあったり、欠ける月の頃や惑星のタイミングで選択するのもいいと思います。一度おこなったら終わりではなく、何度もおこなう場合もあると思います。自分の節目、節目でおこなってみましょう。

 

2 まず自分のどんな部分を解放させたいのか、手放したいのか明確にする。

  その前にどのようなネガティブな思い込みや制限が自分にあるのか書いてみるのもお勧めです。

  何か実現したいことを妨げていると思われるものがあれば書き出してみる。

 

 

3 それを手放すのに助けてくれる花をひとつ選択する。浄化系の花がお勧めです。

 

4 手放すために選択した花のアファーメーションを自分の言葉で書く。

  そのアファーメーションはエッセンスを飲むときに唱えたり、読んだりする。

 

5 集中的におこないたいときはコップに水を入れてそこに落として活性化(マドラーで右回り数回、左回り数回を繰り返して、2分ほどおこない、最後に右回りで終わる)して一日数回飲む。

 

 

6 エッセンスを取りながら、部屋や体などさまざまな自分の分野において掃除をおこなう。

 エッセンスをお風呂に入れて入るのもよい。

 

7 気づいたことがあれば、記録し、浮かんできた感情などあれば十分に感じるようにする。

 

 

8 それらをおこないたいだけおこなう。

 

掃除をしたり、書いたり、アファーメーションを唱えるだけのクリアリングと違う点はもちろん花のエネルギーを使う点です。

 

 

試してみて何かより違いを感じるようであれば、ぜひ教えてください。

 

 

私はドクダミのフラワーエッセンスでクリアリングをおこなっています。

 

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ドクダミのアファーメーション(一人称じゃない書き方をしました)

 

『あなたの否定的な自己イメージやネガティブな思い込みや考えは真実ではありません。

それは今すぐ手放されます。

そして神聖な知恵だけが白く浮かびあがり、ハートを潤します。

真実を受け取り、クリアになります。』 

 

 

 

あとは日常の自分の態度や言葉の中に潜む思い込みがないか毎日、日記を書いてみることです。アファーメーションをいくら唱えても日常でまったく違う言葉を使っていたらあまり意味はないことなので。

 

その点私もまだまだかもしれません・・。

 

あと使えるものは水の浄化、火の浄化のエネルギーを利用すること。

雨の日に浄化の瞑想をおこなってみたり、ネガティブなエネルギーを水に流したり、火で燃やすビジュアライジングもよいかもしれません。

 

 

 

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秘密の花園~光の再生

★はじめに

 

昔から私のHPを読んでくださっていらっしゃる方は前に「秘密の花園」について少し書いていたことを覚えていらっしゃるかもしれません。

 

「内界の庭」をとおして魂の成長を見守り、支えていく仕事を今は選択しているわけですが、その根本にはこの物語があります。

 

実はバーネットの「秘密の花園」の中にある忘れな草のエピソードについて書こうかなと思い、ネットでさらに調べていたらこのような本が出ていたことに気づいたんですね。

 

『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット)

 

 

そして梨木さんの解説とあらたにもう一度この原作を読むことで、この物語の深い意味について考えさせられました。

 

 

忘れな草のエピソード

 

この物語にはたくさんのお花の名前が出てきます。

たいていはイギリス人が好きな花、イギリスの庭によく植えられている花が多いのですが、忘れな草はよくイギリス人に好まれているようです。しかし、この花は本来山で自生している花、高い山のないイギリスでこの花が好まれるようになったのはやはり「忘れな草」という名前と花の姿からなのではないでしょうか。

 

先日、渋谷でおこなわれていた「愛のヴィクトリアンジュエリー展」へ行ってきたのですが、エリザベス女王が身につけていた豪華なジュエリー(ヴィクトリア朝時代のイギリス)の中にけっこう忘れな草のモチーフが多いのです。

青い部分はターコイズを使用しています。

指輪は特に二人のきずなを忘れないためという意味でしょう。

夫婦の結びつき、人とのつながりという点で使用されていたモチーフとして、人気があったようです。

 

そうした背景と「秘密の花園」に出てくる忘れな草は関係するとは思います。

 

そのエピソードはこの物語のクライマックスに出てきます。

主人公のメアリが預けられた家の叔父さん、つまりコリンのお父さんは10年前に死んだ自分の妻のことが忘れられず、10年たっても心を閉ざしたままでした。

 

悲しみを抱えたまま、彼は何度も旅に出ます。

あるときチロル地方を歩いていました。

そこであの花と出会うのです。

 

以下 土屋京子さん訳の「秘密の花園」から

 

『小川のほとりに腰を下ろし、陽光にきらめく流れを眺めていたクレイヴン氏は、生えている植物に目をとめた。青いワスレナグサが群生し、清流のしぶきを浴びて葉を濡らしている。その花を眺めているうちに、クレイヴン氏は何年か前にもこんな花を眺めたことを思い出した。

そして、なんて美しい花だろう、この何百という青い小さな花はなんと驚くべき自然の御業だろう、と考えて、穏やかな気持ちになった。そんな他愛もない考えが徐々に心に忍び込み、しだいに大きく育ってほかの考えをそっと脇へ押しやろうとしていることに、クレイヴン氏はまだ気づいていなかった。それはあたかも、よどんだ水たまりの中に清らかな泉がわきいでて、それがしだいに大きくなり、やがてついに黒く汚れた水を押しのけていこうとしているような変化だった。』

 

 

この前後の文章も読んでほしいのですが、ここだけ読んでも

すでにフラワーエッセンスを知っている人なら、あきらかにこれは花の共振作用によるプロセスだ!ということに気づかれるかと思います。

 

そしてこの後クレイヴン氏はこんなことを言います。

 

『「これは何だろう?」クレイヴン氏はほとんどささやくような声でつぶやき、手で額をなでた。「何か、まるで、自分が生きて・・・いるような気がする!」』

そしてその後彼はなぜかいろんな変化を感じ取り、夢をみるのです。

それは自分の妻が自分に向かって呼びかけている。そしてしかも「花園にいるわ!」と言っている。

 

そのとき彼は秘密の花園でおこっているミラクルな出来事を知りませんが、同時におこっている癒しのプロセスの中に入っているのです。

 

このエピソードのすごいところは表現のリアリティです。

花を見て、一気に何かが変わったというのではなく、その体験をした後のクレイヴン氏はまた憂鬱な気分に戻ります。しかし、一日にうち少しだけあのときのような安定感が戻り、少しずつ軽い感覚を持つ時間が長くなっていきます。

 

この少しずつ、というところが、実に現実的です。

 

そしてこんなふうにも書かれています。

 

『自分に降りかかった出来事は自分が受け止めていたのとは少しちがうのではないかと思えてくるような、何かが変化したような感覚だった。』

 

これも共感できます。

事実は変わらないけど、内面が変化していくと受け止め方が変わるのです。

 

このエピソードを読むともしかして、バーネットはフラワーエッセンスを知っているの??と思われるかもしれませんが、彼女が「秘密の花園」を執筆始めたのは1898年あたりから。まだエドワード・バックは子供の頃でフラワーエッセンスを作ってはいません。

 

 

しかしノヴァーリスの「青い花」など小説の中などで花に対しての感受性豊かな表現がよくあるように作家や音楽家などにとって、すでに野生の花からフラワーエッセンスと同じようなものを受け取っていたと思われます。

 

それでもこのクレイヴン氏におこった変化の描写はフラワーエッセンスの作用そのもので驚きます。

 

 

★光によって、内なる光を輝かせる

 

この物語にディコンという少年が出てきます。

私はずっとこの少年はこの物語の中の「癒し手」のような存在だと思っていました。しかし、梨木さんの解説を読んでほほう!と思ったのは

このディコンとディコンの姉マーサ、そして二人の母スーザンの家族らを【光の一族】と呼び、ディコンを【光の使徒】と呼んでいたことです。

 

梨木さんも書いてますが、この物語にとっては「秘密」ということが非常に重要です。で、もちろんそれは癒しのプロセスにとっても重要なのです。心理療法の中で守秘義務というものがなければ、クライアントは安心して心を開くことは出来ません。

 

驚くことにメアリは初めて会ったばかりのディコンに自分の秘密を打ち明け、しかもその大切な庭に招き入れるのです。

すでに何度も会っているマーサよりも先に。

その後従兄弟のコリンに会いますが、彼に対しても安心できると思うまで、花園のことは打ち明けないようにしています。

ディコンはメアリにとってはすでにあこがれの存在にもなっており、実際会ってみてやはりそうだと思わせる登場シーンですから、会ったばかりにもかかわらず、自分の秘密を打ち明け、感情をあらわにしてしまったりもします。

その後にマーサにディコンは美しい人だと言い、ディコンについてベタほめします。すっかり転移感情があるようです。

 

 

ディコンは植物や動物のことをよく知り、通じ合っていて、自然界とメアリを橋渡しする役割も持っています。

つまりはフラワーエッセンスプラクティショナーと同じようなものではないでしょうか。

 

 

そうした光の存在たちによって、メアリやコリンはどんどん変化していきます。

 

後半には「魔法」の話がよく出てきます。

 

死んだように見えた植物たちが次々と生命力を取り戻していくのを見て、彼らはあの庭には魔法がかかっていると思います。

 

そしてコリンはこんなことを言います。

 

『魔法の第一歩は、「きっといいことがおこる。」と口に出して言って見ることだと思うんだ。実際にそういうことが起こるまで。』

 

『魔法はぼくの中にある!魔法はぼくを強くする!魔法の力を感じてる!』と何度も口にします。

 

これって・・アファーメーションですよね。

このアファーメーションの力は強力で彼らの内なる光を輝かせ、どんどんミラクルへと導きます。

 

 

ずいぶん前に『秘密の花園』を読んだときにはフラワーエッセンスのことをまだ知らないときだったので何も思わなかったですが、今こうして読み返してみるとフラワーエッセンス療法のプロセスに通じるものがたくさんあり、ぜひ再読をお勧めします。

もちろん梨木さんの解説もいっしょに読むとさらに深い解釈が出来ます。

 

梨木さんは『本を読む、という作業は、受け身のようでいて、実は非常に創造的な、個性的なものだと思います。 略 すでに自分に与えられている「動かし難い」ものを、どう読み込み、解釈し、自分の心象風景にフィードバックさせていくか、というところまで。』と書いています。

 

物語を読むことによって動かされる力とこの物語のある花や植物によって癒されることを知る力が働いているように思います。

 

ですからこの話を読むとムーアってどんなところ?とかヒースやエニシダであふれるところや実際に花園を見たいと思う気持ちが働きます。

 

その場合次なるステップがあります。

 

 

★実際に「秘密の花園」を読んだあとその世界に触れる。

 

イギリスの風景の写真集やYoutubeでもイギリスの庭やムーアの風景を出来るだけ見てみましょう。

 

私は手元にヨークシャーのムーアにヒースが一面咲いている写真がある本を持っています。なかなか日本にはない風景です。

本当は実際にそこに行ければ文句はないのですが(笑

 

この本に出てきた花に会って見ましょう。

ディコンが買ってきた種はモクセソウや白いポピーとかでしたね。

初めてコリンが秘密の庭に入ったときはスモモの木が天蓋になっていて、桜やりんごの花が咲いていました。

オダマキ水仙、メアリがキスしたクロッカス、作者バーネットも愛したバラなど。

イングリッシュガーデンは最近日本でも見られるようになりましたので、そういうところへ出かけるのもよいでしょう。

 

 

 

それから「秘密の花園」の映像版もお勧め。

私は1987年に製作されたテレビ用の「秘密の花園」がNHKで放映されたときに録画して何回みたかしれませんが、このキャストがお気に入りすぎて、後から出来たアニエスカ・ホーランド監督の「秘密の花園」の印象が薄いです。

テレビ版のは調べたらアラン・グリント監督。

ディコン役を「ネバーエンディングストーリー」の主人公をやった少年がやっていて、大人になったコリン役をコリン・ファースが演じています。私はコリン・ファースのファンなので何回も見たというのもあります(笑)

 

秘密の花園 [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [DVD]

 

 2020年イギリス公開の映画「秘密の花園」は2021年現在日本未公開ですが

こちらもコリン・ファースが出ていて非常に気になってます。

 

★「秘密の花園」日本での訳本

 

本は以前から私が持っていたのは岩波少年文庫ですが、梨木さんが解説しているのも岩波少年文庫なのに訳者が違います。途中で新訳になったようです。

 

その後さらに光文社から新訳が出ています。こちらもお勧め。

 

 

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

 

秘密の花園 (上) (岩波少年文庫)

 

やはり訳が違うと登場人物の性格まで微妙に違う感じがしますね。

 

こちらも後から購入しました。酒井駒子さんの挿画が素敵です。

秘密の花園 (新潮文庫)

 

こちらの本は持ってないですが、こちらの挿絵も素敵です。

秘密の花園

 

 

★作者について

最後に少しだけ作者のフランシス・ホジソン・バーネットについて。

 

彼女はずっと庭つきの英国の田舎に住んでいたわけではありません。

アメリカに帰化して晩年はアメリカ、ロングアイランドで過ごしています。しかし、49歳のときにイギリスのケント州の屋敷と庭を手に入れて10年間過ごした経験が「秘密の花園」を生むきっかけとなっています。

 

つまり庭づくりは49歳からだったんですね。

彼女の庭は今もそこにあるそうです。いつか行ってみたいです。

 

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

 

参考文献

秘密の花園』ノート 梨木香歩(岩波ブックレット)

秘密の花園 土屋京子訳 光文社古典新訳文庫

秘密の花園 吉田勝江訳 岩波少年文庫

秘密の花園 The Secret Garden 映画パンフレット

 

 

 

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