花と時間
カール・リンネの考案した花時計を知っていますか?
陶器のノリタケがこの花時計でデザインしたシリーズをリンネコレクションというシリーズを作っておりますが。
この花時計は
2時 夜咲きサボテンが閉じる
5時 朝顔、野薔薇
6時キャットミント
7時 -- アフリカンマリーゴールド orange hawkweed タンポポ
8時 -- Mouse-ear hawkweed, African daisies
9時 -- Field marigold、リンドウ, prickly sowthistle が閉じる
10時 -- ヘリクリサム, カリフォルニアポピー, common nipplewortヤブダビラコ閉じる
11時 -- スターオブベツレヘム
12時-- Passion flowerトケイソウ, goatsbeard, 朝顔閉じる
13時 -- Chiding pink 閉じる
14時 -- Scarlet pimpernel紅はこべ閉じる
15時 -- Hawkbit 閉じる
16時 -- ‘4時の植物が開花, 小昼顔閉じる, カリフォルニアポピー閉じる
17時 -- 白い睡蓮閉じる
18時 -- Evening primrose月見草, moonflower
ヨーロッパのお花がメインなので知らない花も多いようです。
しかし、チコリやオニユリ、ノゲシ、キンセンカなどがあります。
今、ちょうどスターオブベツレヘムがうちに咲いてて、だいたい昼前から開き始めるので11時であっていますね。
カリフォルニアポピーも昼前から開いて、夕方には閉じてますね。
花は光や温度などで閉開するのですが、それを利用して時間を知るということをリンネは考えたわけです。
日本でも研究した人がいます。
日本の花で花時計を作りたいと丹念に観察をされて、結果をまとめています。
花と時間に関してここまでまとめている本はあまりないように思われます。
それに基づいて表にまとめた「明石・神戸における一日の花時計」は
こんなふうです。咲き始め
1時 朝顔
2時 もみじあおい
3時 むくげ
4時 きゅうり、フヨウ
5時 つゆくさ
6時 西洋たんぽぽ、蓮、ノゲシ、松葉ボタン
10時 ボタンギョク
10時 マツバギク
11時 タマスダレ
12時 ルコウソウ、ハス 閉じ始め
13時 つゆくさ閉じ始め
17時 夜顔咲き始め
18時 オオマツヨイグサ咲き始め
19時 月下美人咲き始め
という感じ。
ひとつひとつの草花についての観察もまとめられています。
この本によると江戸時代にも時間と花の関係をまとめた人がいるようです。
「リンドウは巳の刻に開き、未の刻に閉じ、オシロイバナは未の刻に開き、翌日の巳の刻のしぼむ」など。
あと18世紀の植物学者リニアスの花時間は時間を花の名前で呼んでいたときもあったようで、とても素敵ですね。
1時はばらのつぼみ、2時はヘリオトープ、3時はホワイトローズ
4時はヒアシンス、5時はレモン、6時はロータスブルーム
7時はルピナス、8時はオレンジ、9時はオリーブリーフ
10時はポプラリーフ、11時はマリーゴールド、そして12時はパンジーアンドヴァイオレットとなっています。
「お、ホワイトローズの時間だ」と言ったりして楽しそう。
フラワーエッセンス的には時間に正確な花はたとえば朝なら
エーテル体との強い関係が考えられます。
そして夜から咲く場合、アストラルとの関係が深いことが考えられます。昼開くような場合は光や熱との関係もあります。
蓮の花のように早朝に開いて、昼に閉じてを2,3日繰り返して、開きっぱなしになって花びらが落ちていくものは神聖な部分とつながりながら、地に足をつけて生きるチャクラを連想させます。
そして開きすぎたスピリチュアルなプライドはバランスを失う姿もみせてくれます。
そのように時間と花の関係を考えるのもおもしろいです。
しかし実際に時間によって花が咲く時計があれば素敵でしょうね。
ただ、時期が違ったり、花の高さやバランスから難しいでしょうけど。