春の始めのバックフラワー (バッチフラワー)の植物の様子
以前、東京の小石川植物園を四季のいろんな季節に訪れてフラワーエッセンスに使われている近縁種の樹木を観察する会をおこなったことがありました。
同じ場所でも季節変わると見え方も変わり、その変化をみなで楽しみ、味わいました。
花が咲くものだと花の時期しか見ないということもありますが
植物は一年を通して変化しながら生きているので、
すべての季節をつきあうことでよりその植物との関係が深まります。
先日、ジュリアン・バーナードさんの本の訳者としても知られる谷口みよこさんが主宰の「英国バッチフラワーふるさと便り」という会を録画受講させていただきました。
イギリス在住のムリンズ七瀬さんが現地での2月のチェリープラムやアスペン、ゴース、エルム、ウィロウ、ビーチなどたくさんの植物の写真や動画を撮っていただいて
その様子などのお話を伺うことができました。
みよこさんのご案内で短いイギリスへのトリップするような感覚でイギリスの地図から
いろいろな思いもはせることができました。
冬のイギリスは空気や光が透明感があって、写真からも少ないとは思いますが晴れた日の様子はとても綺麗でした。
お話もとても興味深く、みよこさんの植物に対する好奇心や興味もひたひた伝わり、参加している方もマニアックな植物の世界に高揚しているような、私としてはなじみのある(笑)感覚で楽しかったです。
印象に残ったこととしては
・あまり植物に詳しくなかった七瀬さんが、冬の葉がない樹木から探すという困難な中、みつけたとき、その植物と出会ったときの感覚や印象の体感的な経験
・イギリスではフラワーエッセンスはドラッグストアでも売ってるのでわりと知られてはいるが、誰もそれがどんな植物なのかは知らないということ。(日本でもそうでしょうね)
・だから冬の何も葉っぱのない樹木の写真を撮っているとまわりのイギリス人から不思議がられていたということ。
・植物ではビーチの要塞のような姿もですが、そのそばにチェリープラムが木立になってずっとつらなっていたというのが興味深く思いました。
チェリープラムの花が雪のように美しかったこと。ゴースは2月もしっかり花が咲いていたこと、ビーチの芽はとがっていること。
などでしょうか。
バッチセンターの2月の植物の様子も写真で見る事ができました。
バッチセンターの近くにあるビーチの写真が紹介されたのですが、
私も同じ場所で写真を撮ったのでそのビーチは知ってました。
夏は大きなムラサキブナなのです。
後から思ったことですが
バックフラワーの植物はイギリスではどこにでもある植物です。
イギリス人にとっては日本で桜の木を冬に観察するような感じだと思います。
佐野藤右衛門さんの「櫻よ」という本を昔読んで
この本では四季折々に桜を見に行く設定で進められていて
それを読んでから実際にいろんな季節の桜に会いにいったり写真を撮ったり、
観察したりしました。
それで四季のいろんな季節で観察会をしたいと同じ場所でおこなったのでした。
自然というのは四季の巡りも入ります。
花の時期だけ愛でるのが一般的かもしれませんが
庭にある木や植物は一年を通してつきあえますよね。
もしくは近くの散歩コースで見ることができるかもしれません。
私もいつも同じ場所しか行かないのですが
いろんな植物とつきあう場所があります。
そうすると四季だけではなく、数年前と今とでは同じ場所でも
どんどん変化しています。必ず同じというわけではありません。
だから常にその変化を楽しんだり、何度も通っているのにあらたに発見することもあります。
現代は切り取りすることが当たり前のようになっているように感じます。
ショート動画、Tiktok、インスタも写真に文字をつめて一目で見れるようにしたり・・。なんつーか0.01秒で情報を得て次へみたいな。。
ツイッターである宿泊施設の方のつぶやきで最近の旅行者の方は自分が思うようにその場所に行けないと不満に感じているようで、お天気が晴れていないこととか
観光名所の場所を確認しにきているだけのようだというようなツイートでした。
こういうことが自然から切り離されているなあと感じます。
合理的であることが求められる今の時代、身近にある植物をいつでもただ観察するというだけのことも困難なことなのかなあ・・と思いながらも
それを楽しむ人たちがいることはまだ救いだなと感じます。
久しぶりに自然の中で植物を観察し、関係性を深めるリトリートをおこないます。
小豆島なので旅行がてらにいかがでしょうか?