フラワーエッセンスの植物研究ノート

自然や植物とのつながり、フラワーエッセンスのことなど

バイオダイナミック農法と植物との関わり

 

バイオダイナミック農法で栽培されたヤローとセントジョンズワートのフレッシュハーブを購入しました。

このフレッシュハーブの販売ってうれしいですよね。切り花としてもかなりの量ですし、蒸留したり、チンキやオイルを作るのにもたっぷりあるので。

 

先日バーグ文子先生の初心者にもわかるバイオダイナミック農法という講座を受講しました。2回にわたってなので4時間くらいの講座でした。

 

シュタイナー系の団体や先生の講座だと面白いけど、独特で結局よくわからないみたいなこともあり、今回バーグ先生の講座を受けて、彼女もカリフォルニアでの自宅庭で実践しつつ、試行錯誤しての経験も含めてのお話だったのでなかなかシュタイナー系の本には書いてないけど、これはどういうことか?という探究も共感しながら聴くことができました。

 

種まきカレンダーの月サインについて

 

私も昔種まきカレンダーを購入したけど、月サインにズレがあって、「これ海外での計算かな・・」くらいでうまく使えませんでした。でも日本語で出ているやつは日本時間にあわせているはずだったのです。

ここではっきりしたのはバイオダイナミック農法では占星暦のトロピカルではなく、サイドリアル・ゾディアックという天文での天体の運行を採用しているということです。

だからズレがあったのです。

ただ、同じシュタイナーの農法をしている人でも占星暦のほうの月サインを利用している人もいるとのこと。どちらがいいというのはないのかもしれませんが、自然の流れからいうと実際の天体の動きにあわせるほうが地球におよぼす作用があるかなと思ったりします。

 

4元素と作業すること

すぐに利用できるのは月サインごとの作業ではないかと思います。

種まきカレンダーと占星暦の月サインはズレがあるので注意。

 

果実の日 牡羊座、獅子座、射手座の火のサインに月があるとき、果実の収穫や種の収穫、果実目的の植物の種まきや植え付けに適している。

 

根の日 牡牛座、乙女座、山羊座の土のサインに月があるとき、根、根菜の収穫、根や根菜の種まき、植え付けに適している。

 

花の日 双子座、天秤座、水瓶座の風のサインに月があるとき、花や菜っ葉の収穫、花の植物の種まきや植え付けに適している。

 

葉の日 蟹座、蠍座魚座の水のサインに月があるとき、葉を収穫する植物の種まきや植え付けに適している。

 

※種まきカレンダーによると葉っぱの収穫は葉の日ではなく、花の日にしたほうがよいとのこと。

 

ハーブを使って何かをする日にも使えます。

花の浸出オイルを作るのに、ちょうど種まきカレンダーでは昨日花の日だったので

昨日セントジョンズワートの浸出オイルとヤローのチンキを漬け込みました。

 

フラワーエッセンスとバイオダイナミック農法について

さてここでフラワーエッセンスの話にすると

私の興味はやはりFESではすべてにおいてシュタイナーの思想のもとバイオダイナミック農法で花を育てて、フラワーエッセンスを作っていることです。

それについての理解をしたいというのもあって今回講座を受けたのですが

おそらくFESは作業もこのカレンダーにしたがっていると思います。

するとフラワーエッセンスを作るとしたら花の日にあわせているのだろうか・・。

 

実は花の日ってひと月の中で5、6日くらいしかないのです。

花の開花と天気がうまくあうのも大変なのに、なかなかのタイミングです。

 

実は暦では作業をしない休耕日や時間帯があって、少なくともこの時間帯にフラワーエッセンスを作ることはFESではあり得ないだろうと思います。

 

個人で何かするときはある程度ゆるい判断でもよいかと思います。

実の日も比較的大丈夫っぽいので花の日と実の日も花作業にあてることも可能かと。

 

休耕日について

 

この作業をお休みする時間というのは

・月のボイドタイム

・ノード付近にあるとき

・エクリプス・食のとき

 

あと月が近地点にあるときは強すぎるのでこの時期もよくないそう。

※先日今年最大のスーパームーンでしたがまさにそのとき

 

ほぼ月の影響と関係があります。

この時間帯はすべて種まきカレンダーに書かれてあるので、自分で調べなくても大丈夫です。

 

日本では土用という四季の移り変わりの時期の一定期間、土をいじるのはよくないとされているときがありますね。

 

そのときに作業をしたからといって野菜の味に支障があるのだろうか・・

それはよくはわからないけれど、何十年も実践されてきた歴史があるのである程度そういう結果が出ているのでしょうね。

確かにバイオダイナミック農法で作られた野菜など美味しかったりもしますが。ワイン、オリーブオイルもされている方も海外にはいます。

 

 

そもそもバイオダイナミック農法とは

私が受けた講座はほんの初心者向けのものなので全体的なものではまだわからないことのほうが多いのですが、バイオダイナミック農法はたくさん収穫することが目的ではなく、自然と対話しながら、地球と私たちをつなげ、循環していくシステムのようです。

すべての生態系が保たれるように配慮し、土地を活性化しながら、地球と私たちを健康に導くような考えが背景にあります。

 

FESでもそうした考えは強く、シュタイナーの思想が入ったメタフローラという人の魂の変容プロセスとして月、水星、火星、金星、木星土星、太陽とあるのですが、その中に地球を含めています。

 

その地球がうまく呼吸できるように、循環するように、皮膚呼吸できるように、など人間と同じように生命体として扱うようなところがあります。

 

だから独特な肥料、調合剤にはそれぞれ役割があり、地球の肺と関連するとか地球の腸と関連する、泌尿器と関連するなど・・それで牛の角やら雌牛の小腸、牡鹿の膀胱などに詰めたりするのです。

でも、個人的な家ではなかなか入手できないものばかりでその時点でできないですよね。

アソシエイツで調合剤を入手することもできるそうですが、できるだけ外部からもちこまないで、自分たちの土地のもので成り立たせるというやり方からは反してきます。

 

調合剤と活性化について

 

それでも魔術のような調合剤の作り方のお話は面白かったです。

あと調合剤の希釈の方法も。

フラワーエッセンスの活性化はここからかなりきていますが

水に調剤を希釈してかきまぜるときに右回り、左回りと繰り返しますが、

このときにその水の中で下向きの三角のボルテックスができるということが肝心らしいです。

その中に小宇宙をつくるというのはいかにもシュタイナーらしい表現。

 

あとそれぞれの調合剤の役割も面白い。

ヤローはカリウムと硫黄を土壌に、カモミールはカルシウムなど・・。

それぞれに天体の要素もあてはめています。

ヤローは金星、カモミールは水星、ダンデライオン木星、ヴァレリアンは土星など。

 

 

個人で活用できること

 

私自身、思うのは自然をよく観察し、いろんな影響を受けていることに気づくためのツールとして使うのはできるのではないかということ。

カレンダー通りやることが目的ではなく、花の日の風の様子、太陽の様子など感じながら、地球の声に耳を傾けるという意識が大事ではないかと思うのです。

 

私たち人間は天体や気象の影響をかなり受けており、それは地球も同じことで、それぞれが関わりながら生きています。そのつながりを意識するのにこうした考えは役立ちそうだなと感じました。

 

すでに季節の巡りについては意識されている方も多いですよね。季節の中にある太陽の拡張と収縮、それはバイオダイナミック農法では地球の脈拍にあたるそうです。

午前と午後といった一日の動きにもそれは見られ、雨や太陽の作用によって乾いたり、湿ったり、吸収された水は流れ循環していく、そのとき私たちも潤い、巡らされるのです。

 

その中に植物はあって、いっしょに生命を育んでいます。

そんなタイミングの中で人間と花が出会い、ひとつのエッセンスが生まれるのではないかと思います。